中公新書<br> 日中国交正常化―田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦

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中公新書
日中国交正常化―田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021106
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C1221

内容説明

一九七二年九月、戦後三〇年近く対立していた中国と国交が結ばれた。この国交正常化交渉は、その後も続く歴史認識、戦争賠償、台湾問題、尖閣諸島など日中関係の論点が凝縮されていた。また冷戦下、アメリカとの関係維持に腐心しながら試みられたものだった。本書は、外交記録、インタビューなどからこの過程を掘り起こし、政治のリーダーシップに着目し、政治家、官僚たちの動きを精緻に追う。現代史を探る意欲作。

目次

北京への道
田中角栄と大平正芳―二つのリーダーシップ
ニクソン・ショック―ポスト佐藤へ
田中内閣成立と竹入メモ―最初の接触
アメリカの影―ハワイでの田中・ニクソン会談
台湾―椎名・蒋経国会談という「勧進帳」
田中訪中と「ご迷惑」スピーチ―交渉第一日(一九七二年九月二五日)
周恩来の「ブラフ」、大平の「腹案」―交渉第二日(九月二六日)
尖閣諸島と田中・毛沢東会談―交渉第三日(九月二七日)
日中共同声明と日台断交―交渉第四~六日(九月二八~三〇日)
日中講和の精神

著者等紹介

服部龍二[ハットリリュウジ]
1968(昭和43)年東京都生まれ。92年京都大学法学部卒業。97年神戸大学大学院法学研究科単位取得退学。博士(政治学)。現在、中央大学総合政策学部教授。日本外交史・東アジア国際政治史専攻。著書『東アジア国際環境の変動と日本外交1918‐1931』(有斐閣、2001年。平成13年度吉田茂賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びす男

42
大学でのレポートに使おうと思い、再読。ニクソン・ショックを受けて急速に中国へ傾斜する日本世論と国際情勢を、田中大平のコンビは見事に「日中国交正常化」という形に結晶化させた。これぞ政治主導のお手本であると思う。台湾はどうするのか、日米安保はどうするのか、賠償問題は…山積する課題の隙間を縫うようにして、両国は国交正常化までこぎ着けた。今になって、今日の日中関係の冷え込みが悔やまれる。「人と人との絆は、賢人でも結ぶのが難しいのに、愚か者はそれをあっさりほどいてしまう」。シェークスピアの言葉を思い出した。2014/12/16

mitei

35
本書では日中共同声明を出す両国の当時の背景から交渉の過程まで網羅された一冊。田中角栄と大平正芳の連携が鮮やかで今の政治にも活かして欲しい事例がたくさんあり勉強になった。2012/04/10

かごむし

31
豊富な資料と綿密な関係者への取材から、日中国交正常化の交渉現場が再現される。世界情勢、田中角栄、大平正芳という個人、自民党内の利害関係、官僚たちの組織の中でのポジションなど、背景から丁寧に説き起こされるから、物事がくっきりと色鮮やかに理解できる。日中戦争という両国間の不幸な歴史、そこに起因する中国国民の世論、台湾との関係、断交など、いくつも乗り越えるべきハードルのあった難しい局面でのトップ間のやりとりは、一つ一つに重みがあって読みごたえがある。今につながるアメリカも絡んだ日中関係の理解も深まる良書だった。2020/02/19

樋口佳之

22
国際環境の変動の中で起こるべきして起きた話では?と斜に構えて読み出しましたが、一気に読み切る面白さでした。二人とも中国戦線の実経験があった事がやはり大きかったのだろうと感じました。2017/12/27

しんこい

17
大平元総理が亡くなった時子供で、ぱっとしない人と思っていましたが、こうして国交回復に向けた考え方や交渉の場での信念など読むと、分かっていなかったなぁ、と思います。今の政治家にも30年後に同じことを思うだろうか?対米協調を基本としながらも、それだけでない部分もあり、外交のむずかしさと重要さ、政治家も官僚もプロとしての責務を果たすことが肝心と思いました。2016/04/16

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