内容説明
和歌や俳句のいのちである季語。その代表は花である。世に花を愛でない民族はあるまい。だが、花道や能楽といった文化をもつ日本人の、花へまなざしは特別だ。花ばかりか、草木や鳥獣虫魚、万物の美しさを讃えた先人たちの細やかな精神を、我々は保てているだろうか。本書は「花なるもの」をテーマに、一〇〇篇のコラムを収録。豊富な句歌詩文から、自然の美が浮かび上がる。巻末に花人・川瀬敏郎氏との対談を収めた。
目次
春(梅;椿;萌 ほか)
夏(葉桜;新緑;青葉 ほか)
秋(秋草;朝顔;木槿 ほか)
冬(茶の花;帰り花;小春 ほか)
新年(松;ヒイラギ;餅 ほか)
著者等紹介
高橋睦郎[タカハシムツオ]
1937年(昭和12年)、福岡県生まれ。福岡教育大学卒業。詩人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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