内容説明
戦国の武将たちは筆まめだった。合戦の前には各地の武将を味方につけようと調略の手紙を出し、平時にも年貢の取り立てや金の輸送などについて指示を出す。子どもの手習いを褒める手紙もあれば、兄弟相和すようにさとす家訓も書く。そして、死を覚悟した文面からは武将の心奥を覗くことができる。代表的な戦国武将の手紙二〇通を取り上げ、原文・翻刻・現代語訳をのせ、文章の内容や時代背景を解説する。
目次
武田信玄書状―山本勘助は実在した
北条早雲書状―ルーツを明かした手紙
浅井長政書状―戦国大名への道
森長可自筆遺言状―娘の嫁ぎさき
武田勝頼書状―長篠をめぐる攻防
石田三成判物―三成と左近
前田利家書状―政宗の首はつながった
魚津在城衆十二名連署書状―武士の死生観
長宗我部元親書状―四国の戦後処理
伊達政宗書状―家臣への報告書
徳川家康起請文―上杉謙信への接近
明智光秀自筆書状―光秀の発言力
上杉/謙信書状―少年への手紙
山中幸盛自筆書状―家臣への謝意
吉川経家自筆遺言状―名誉の切腹
豊臣秀吉自筆書状―おねへの私信
織田信長自筆書状―婿とはだれか
直江兼続自筆書状―関ヶ原前夜の情報戦
松永久秀自筆書状―梟雄の素顔
毛利元就自筆書状―わが半生を語る
著者等紹介
小和田哲男[オワダテツオ]
1944年、静岡市生まれ。1972年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。1973年、静岡大学教育学部専任講師、同大学教授等を経て、同大学名誉教授。専攻・日本中世史。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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