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中公新書
文書術―読みこなし、書きこなす

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  • サイズ 新書判/ページ数 180p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020734
  • NDC分類 816
  • Cコード C1281

内容説明

言葉には、「話し言葉」と「書き言葉」がある。普段、この二つを分けては考えることはないが、何かを正確に伝えようとするならば、必要なのは書きの言葉の力である。本書では、状況をもとにしない第三者にも、また複雑な状況でも伝わる、書き言葉の論理と実際に迫っていく。子どもに向けて、長く作文を教えてきた著者ならではの、「文」を「書」く技「術」とは。書くためのトレーニングの原理を考え、その実践の道を探る。

目次

第1章 話し言葉と書き言葉(書き言葉とは何か;今、ここ、わたし;直接体験;何を書くか;この章のまとめ)
第2章 観察・分類・比較(感覚から言葉へ;分けることはわかること;何が同じで何が違うのか)
第3章 考えるとはどういうことか(リセット;考えるための12の道具)
第4章 型とは何か(説明を書くときの型―段落・内部の文と段落の並べ方の型;論証の型;物語を理解するときの型―物語の型;応用;受動型から発信型の言語教育へ)
第5章 世界を読み書きする私(読み書きの意味と関係;現実や世界を読む;国語教育を考える;言葉と現実;世界との対話;さまざまな自己;コミュニケーション;ポパーの世界論;世界1;世界2;無知の知;言語の役割;何を書くか、どう書くか)

著者等紹介

工藤順一[クドウジュンイチ]
1949年(昭和24年)、青森県に生まれる。立命館大学卒業後、学習塾の講師などを経て、1997年に「国語専科教室」を開校し、以来、正しい読み書きの力を育てることを第一に子どもたちに国語を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

11
極めて読みやすい本。無駄がないためだと思われる。やはり、簡潔にして必要十分に読み手に一度で理解してもらえる文章を書くのが肝要だと思った。2013/05/24

miyatatsu

6
ロジカルシンキングの参考書を一冊買って挑戦してみようと思いました。2018/12/01

田中峰和

6
一般的に起承転結という形式を踏むことが文章作成の典型例として長く推奨されてきた。かつては、起承転結で書かれた朝日新聞のコラムを名文として読ませ要約させる伝統があった。著者が指摘するように字数制限のあるコラムは余計なものをそぎ落としているので、要約するには無理がある。そもそも起承転結なるもの欧米では奇想天外な様式とされるらしい。「結論→理由→具体例」という形式の方が、ロジカルシンキングを促すのは当然だろう。著者が天声人語を例題に、「結」の部分を探して、結論→理由という順序に置き換え、その効果を証明している。2018/02/16

takucyan1103

2
文書を書くとは、そもそもどんなことなんでしょう。私たちは書くことで一体何をしているのでしょう。2018/04/04

nagata

2
これまで読んだ中で一番響いた文書読本。頭を使って考えることのほとんどは言葉を介して行われるという、至極当たり前の話から説き起こされ、しかも題材が小中学生の作文をベースに進んでいくので、1つ1つのアドバイスが納得のいくものばかり。求められる能力が「現実を読み書きすること」にあり、学んだ主体が変化することで、周りを含めた世界も変わっていく、という結びは単なる指南をこえて志のようなものを感じた。2014/08/12

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