内容説明
ガウディ、ピカソ、カザルスら多くの芸術家を育んだバルセロナ。地中海貿易で繁栄したこの都市は、一六世紀以降、マドリッドの中央政府から抑圧を受ける。だが一九世紀、産業が発展、セルダによる大胆な都市計画のもと独自の文化が開花し、カタルニアの中心地として独立を志向していく。本書は、スペイン国家の中で、王制、内戦、フランコ独裁を経ながら、芸術・文化・スポーツを育み、新しい「かたち」を模索する都市を描く。
目次
第1章 地中海交易都市の盛衰―囲壁拡張の歴史
第2章 一九世紀に開花した文化芸術都市―セルダ、ガウディ、そしてピカソ
第3章 待望の自治からフランコの圧政へ―共和国成立、スペイン内戦、そして独裁
第4章 経済成長下の乱開発から都市再生へ―一九五〇年代~八〇年代
第5章 地中海オリンピック・シティ―FCバルセロナと一九九二年五輪
第6章 「地中海圏の首都」へ―二一世紀、グローカルな文化戦略
著者等紹介
岡部明子[オカベアキコ]
1963(昭和38)年東京都生まれ。85年東京大学工学部建築学科卒業後、スペイン給費留学。磯崎新アトリエ(バルセロナ)を経て、89年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了(工学修士)。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了(環境学博士)。同助手、欧州をフィールドにした建築ジャーナリストなどを経て、2004年より千葉大学助教授。現在、千葉大学大学院工学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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