内容説明
一度身につけた記憶や能力が失われていく認知症。いまだ根治療法はないが、治療においても介護においても、早期発見と病気の正しい知識の果たす役割は大きい。本書では、認知症のうちアルツハイマー病やレビー小体型認知症など主要な病気の特徴をやさしく解説し、病気ごとの治療とケアのポイントを紹介する。正常な物忘れと認知症の違いはどこにあるのか、若年性認知症固有の問題とは。悩んでしまう前に読んでほしい一冊。
目次
1 根治できない病気が多いのになぜ早期診断が必要なのか(診断のプロセス;脳と認知、脳と行動;行動と心理の症状)
2 主な病気の診断・治療・ケア(血管性認知症;アルツハイマー病;レビー小体型認知症;前頭葉側葉変性症)
3 認知症医療のこれから(若年性認知症;生物学的変化、心理的特徴、社会的背景;認知症と自動車運転;熊本モデル―今後の認知症医療について)