中公新書<br> オランダ風説書―「鎖国」日本に語られた「世界」

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中公新書
オランダ風説書―「鎖国」日本に語られた「世界」

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020475
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C1221

内容説明

日本人の海外渡航を禁じた江戸幕府にとって、オランダ風説書は最新の世界情勢を知るほぼ唯一の情報源だった。幕府はキリスト教禁令徹底のため、後には迫り来る「西洋近代」に立ち向かうために情報を求め、オランダ人は貿易上の競争相手を蹴落すためにそれに応えた。激動の世界の中で、双方の思惑が交錯し、商館長と通詞が苦闘する。長崎出島を舞台に、「鎖国」の200年間、毎年続けられた世界情報の提供の実態に迫る。

目次

第1章 「通常の」風説書
第2章 貿易許可条件としての風説書
第3章 風説書の慣例化
第4章 脅威はカトリックから「西洋近代」へ
第5章 別段風説書
第6章 風説書の終焉

著者等紹介

松方冬子[マツカタフユコ]
1966年(昭和41年)、東京都に生まれる。東京大学史料編纂所准教授。1988年、東京大学文学部卒業。1993年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

42
江戸時代を通じ貴重な海外情報だったオランダ風説書。17世紀はポルトガルや中国としのぎを削り、19世紀はイギリスに追い詰められながら、必死の情報操作で切り抜けるオランダ。その過程は風説書に克明に記されている。欧州で没落していく母国の実状を商館長(カピタン)はひた隠す。通詞(通訳)たちは忖度能力を発揮し、幕府に言う事、長崎奉行に言う事、内緒にする事を商館長と相談する。幕府も何かあれば騒ぐが、平和だとすぐ緩む。皆が人間くさい。オランダ側の目線から、スリルに満ちたもう一つの歴史を追体験できる。長崎はやっぱり面白い2019/11/16

KAZOO

37
風説書という題名を考えるだけで、風評みたいなイメージを考えてしまいますが、結構内容的にはまともなものであったということなのですね。海外事情をきちんと取得できるところからは取得していく、という姿勢があったことに幕府の情報収集を行なう姿勢はたいしたものだと思いました。ただやはり意図的に削除されたり改竄された部分もあったりしたようです。2014/12/07

こにいせ

10
これは面白い!当たり!「鎖国」体制を維持したいが、周辺情報は得たい江戸幕府と、イギリス等の「商売敵」を排して利益を独占したいオランダ当局との思惑が合致して生まれた「オランダ風説書」。オランダが情報の取捨選択をしていたり、幕府がオランダ商館長の話を鵜呑みにしていなかったり、繰り広げられている高度な情報交渉は非常にスリリングである。本書は歴史書である、という認識だけでは勿体無い。立派な『メディア論』になっていることを一言申し添えておく。2010/06/20

月世界旅行したい

9
これは面白い。2015/07/23

すのさん

6
鎖国状態に入ってからも、幕府は海外情勢を求めていた。オランダは貿易の条件として情報提供だったため、自国に有利になるように情報を隠したり、虚偽の情報を伝えたりして風説書を上手く利用しようとした。しかし幕府も唐船からの情報を得ることもあり、それが本当かを確かめるために風説書がすべてという状況でもなかった。ただフランス革命から世界史に大きな動きがあるとそれを知るために風説書は重要になっていく。幕府は意外と情報を持ってたんだなとちょっと驚いた。全くの平和ボケというものでもなかったんだな。2019/02/03

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