出版社内容情報
在日コリアン、日本人妻ら10万人が海を渡った帰国事業。彼らは劣悪な生活環境や差別に苦しむことになる。なぜこの悲劇は起こったのか。
内容説明
一九五九年から四半世紀にわたって行われた北朝鮮帰国事業。「地上の楽園」と宣伝された彼の地に在日コリアン、日本人妻など約一〇万人が渡った。だが帰国後、彼らは劣悪な生活環境・監視・差別に苦しむ。本書は、近年公開された史料や証言を基に、南北統一への“活用”を意図した北朝鮮の思惑と、過激な政治分子と貧困層排除を目論んだという「日本策略論」を検証し、どのように事業は行われ、「悲劇」が生まれたかを追う。
目次
序章 問い直される帰国事業
第1章 「在日社会」の激動―戦前~朝鮮戦争
第2章 朝鮮戦争と帰国運動の始まり
第3章 帰国実現の模索
第4章 帰国事業をめぐる攻防
第5章 北朝鮮はなぜ「帰国」を推進したか
第6章 なぜ「未知の祖国」へ渡ったか
第7章 なぜ「帰国」は四半世紀も続いたか
第8章 「虚構の楽園」での悲劇
終章 現在進行形の問題
著者等紹介
菊池嘉晃[キクチヨシアキ]
1965(昭和40)年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。87年読売新聞社入社。地方支局、社会部、地方部、週刊誌『読売ウイークリー』担当などとして、北朝鮮・韓国関連の取材に携わる。94~95年には韓国の成均館大学大学院に留学、2000年にまとめた北朝鮮帰国事業に関する論文(韓国語)で修士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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