出版社内容情報
現代の私たちをも魅了してやまない古代の仏像。仏教の思想に立ち戻りながら、仏像の表現から祈りの風景を丹念に読み解いていく。カラー口絵16頁つき。
内容説明
仏教では、釈迦その人に出会うことが何よりの理想とされる。だが、真の釈迦には容易に会えないばかりか、建築・彫刻を司る神匠である毘首羯磨天でも写せないほどその姿は偉大だと、説話は伝える。釈迦に会いたい。そう願ったからこそ、仏を描写し現世に再現しようと、古来、人々は心を砕いてきたのである。本書では、造り、祈った人々に注目し、仏像の表情と荘厳を読み解く。日本の仏像の起源、祈りと美の原風景をたずねて。
目次
序章 仏像を造るとはどういうことか
第1章 聖徳太子のために造られた仏像
第2章 生身という思想
第3章 釈迦に出会う
第4章 仏はどこにいるか
第5章 天の働き
第6章 国土を法界にする
第7章 救済のかたちと場所
終章 重ねられる祈り
著者等紹介
長岡龍作[ナガオカリュウサク]
1960年(昭和35年)青森に生まれ北海道で育つ。東北大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程中退。同大学文学部助手、東京国立文化財研究所研究員、同主任研究官、東北大学大学院文学研究科助教授をへて、現在、同大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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