出版社内容情報
川をカヌーでさかのぼればワニが襲い、キャンプをはれば大ヘビが忍び寄る……魔境の動物・植物・人々をカラー写真多数で伝える。
内容説明
人類に残された最後の秘境・アマゾン。カヌーに乗って幾日も川をさかのぼると、現代文明と隔絶した世界が広がる。ワニやアナコンダが日光浴し、チョウが舞う岸辺。一歩森に入れば、最大の肉食獣ピューマ、毒ヘビや大蛇、原因不明の風土病にも警戒しなければならない。危険で不気味なこの地に魅せられた著者は、三十年来、取材を続けてきた。アンデスから熱帯雨林まで、多様なアマゾンの植物、動物、人々を紹介。
目次
第1章 アンデスの源から
第2章 川で生き物をさがす
第3章 ジャガーとピューマ
第4章 森の中の脅威
第5章 不思議な生命群
第6章 密林の危険と熱帯病
第7章 森や川の男たち
著者等紹介
高野潤[タカノジュン]
1947年、新潟県に生まれる。写真家。写真学校卒業後、1973年より、ペルー、ボリビア、エクアドル、コロンビアを中心に毎年、南米の撮影・取材をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
25
行きたいですが、行ったら絶対後悔しそうなアマゾンを少し味わえます。写真が良かったです。2025/09/21
長谷川透
17
『アマゾン源流生活』と重複する点は多いがこちらは写真が頁の4割程度を占め、アマゾンの環境を淡々と綴っていくというスタイルだ。とりわけ書き留めることもないが二点だけ記しておく。一、アマゾン河川の生態系が紹介される際には最早お馴染みのカピバラだが、猛獣珍獣が跳梁跋扈するこの環境でなぜ絶滅しないのかが不思議に思えてならない。二、日本人及び欧米人の書くアマゾンは大した違いは見られずにどの著者のものを読んでもこの巨大な密林は同じような姿を見せるが南米人の書くアマゾンは著者によって随分違った姿を見せるような気がする。2013/07/09
吟遊
12
中公新書の冒険もの。主に90年代の旅が語られる。著者の実体験。風土病のはなしは興味深い。動物の生態などについては、学者ではないので、あくまで見た範囲。全体に、わくわくする文章と写真で良い本です。2017/08/20
そり
10
写真を見た印象、箇条書き。▼・空が濃い。・水量が豊富で、流れの激しい川は迫力がある。飲まれたらあっという間だろう・アマゾンで長く生き延びた老ジャガーは貫禄がある。・大河は霧に包まれやすそう。・樹幹にも苔がびっしり、あらゆるところに生命が生きている。・水上生活者の家には大小まちまち、花瓶に花が活けてある。インテリアの為か生活の為か。・大河でポツンとカヌーに乗る男はなかなか心許ない。・虹が二本、どういうんだろう。・朝日と夕日が水蒸気で朧気。・暗闇に潜むワニは無機的な感じがする。・カメはどこでも変わんない。2014/02/20
ふろんた2.0
5
★★★2018/06/28




