出版社内容情報
それ以降の世界の演劇に圧倒的な影響を及ぼしたギリシア悲劇とは何だったのか。主要11作品を丁寧に読み込んで、その本質に迫る。
内容説明
後世に残されたギリシア悲劇は、三三篇のみで、しかも、そのすべてが紀元前五世紀に創作・上演されたものである。宗教性、文芸性、社会性、いずれの面からしても、当時のポリス・アテナイの独自性と不可分のものであったこれらの演劇が、時代と場所を異にする場でも、人間を考えるための普遍性を維持しているのはなぜだろうか。本書は、代表的な一一篇の豊かな内容に分け入りながら、その魅力と奥深さを探る。
目次
序章 ギリシア悲劇とは何か
第1章 自由こそ―アイスキュロス『ペルシア人』
第2章 法の正義―アイスキュロス『オレステイア』三部作
第3章 人間讃歌―ソポクレス『アンティゴネ』
第4章 知による自立―ソポクレス『オイディプス王』
第5章 情念の奔流―エウリピデス『メデイア』
第6章 病める知―エウリピデス『ヘレネ』
第7章 懐疑、そして反乱―エウリピデス『キュクロプス』、『オレステス』、『バッコスの信女』
終章 精神史としてのギリシア悲劇
著者等紹介
丹下和彦[タンゲカズヒコ]
1942年(昭和17年)岡山県生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院文学研究科言語学専攻博士課程中退。和歌山県立医科大学教授、大阪市立大学教授を経て、関西外国語大学教授。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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