出版社内容情報
日本独特の政治はなぜ生まれたのか。議会、内閣、首相、政治家、官僚制、政党など議院内閣制の基盤を通し、国家のシステムを解明する
内容説明
独特の官僚内閣制のもと、政治家が大胆な指導力を発揮できず、大統領制の導入さえ主張されてきた戦後日本政治。しかし一九九〇年代以降の一連の改革は、首相に対してアメリカ大統領以上の権能を与えるなど、日本国憲法が意図した議院内閣制に変えた。本書は、議会、内閣、首相、政治家、官僚、政党など議院内閣制の基盤を通し、その歴史的・国際的比較から、日本という国家の統治システムを明らかにするものである。
目次
第1章 官僚内閣制
第2章 省庁代表制
第3章 政府・与党二元体制
第4章 政権交代なき政党政治
第5章 統治機構の比較―議院内閣制と大統領制
第6章 議院内閣制の確立
第7章 政党政治の限界と意義
著者等紹介
飯尾潤[イイオジュン]
1962年(昭和37年)神戸市に生まれる。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。埼玉大学大学院政策科学研究科助教授、政策研究大学院大学助教授などを経て、現在、政策研究大学院大学教授。専攻、政治学・現代日本政治論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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