中公新書<br> 漱石が聴いたベートーヴェン―音楽に魅せられた文豪たち

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中公新書
漱石が聴いたベートーヴェン―音楽に魅せられた文豪たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121017352
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C1273

出版社内容情報

鴎外、露伴、藤村、漱石、荷風。明治の文豪たちが洋楽をどう受けとめたのかを、エピソード豊かに綴る。

内容説明

ドイツ留学中にオペラの世界に魅了された森鴎外は帰国後、日本での歌劇上演を夢み、幸田露伴は最初期の女流音楽家を妹に持っていた。夏目漱石はヴァイオリンを弾く弟子寺田寅彦に誘われて奏楽堂通いをし、永井荷風はニューヨークやパリで劇場三昧の日々…。本書は、怒涛のように流入する西洋文明・西洋文化と格闘した明治期の文学者たちが、クラシック音楽にどのようにかかわったかをいきいきと描くものである。

目次

1 森鴎外とオペラ(ドイツで見たオペラ;ライプツィヒ市立劇場の『オルフェオ』公演 ほか)
2 幸田露伴と洋楽家の妹、延(お茶坊主の家;露伴による延の小伝 ほか)
3 島崎藤村と東京音楽学校1(賛美歌を口ずさんだ日々;教会籍の離脱と恋愛 ほか)
4 島崎藤村と東京音楽学校2(スキャンダルに巻き込まれた橘糸重;橘糸重の家に集まった芸術家 ほか)
5 夏目漱石と寺田寅彦(熊本での出会い;東京での再会 ほか)
6 永井荷風の音楽遍歴(明治二、三〇年代の東京の山手生活と音楽;音楽という「不正の娯楽」への興味 ほか)

著者等紹介

滝井敬子[タキイケイコ]
1946年(昭和21年)生まれ。東京芸術大学大学院修了(音楽学専攻)。現在、音楽プロデューサー、東京芸術大学演奏芸術センター常勤助手
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさと

6
意外な人が意外なことをしている。全然知らなかったー。2018/07/13

moco*

0
著名な文豪たちが西洋音楽をどう捉え、自分の作品の中で表現しようとしたか、という着眼点はとても面白い。あとは一人一人の読者が自分の興味関心にもとづきながら、それぞれの作品を読んで判断するしかないのではないだろうか。その意味ではブックガイドのような本。近代の西洋音楽受容に興味がある自分としては、良い道標になりました。2012/03/29

いちはじめ

0
鴎外、露伴、藤村、漱石、荷風といった文豪たちと西洋音楽のかかわり合い、という切り口は面白いのだが、それだけで終わっている感じ。2004/03/03

鴨の入れ首

0
明治大正期の文豪たち(夏目漱石・森鴎外・幸田露伴・島崎藤村・永井荷風など)が舶来のクラシック音楽をどのように受容したのか、日本文化と西欧音楽の混じり合いを述べた音楽解説書です。西欧音楽が日本文化に受容される過程で生じたさまざまな人間模様が面白いですね。大変興味深く読みました。2024/09/27

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