内容説明
あなたはアントレプルナー(起業家)になれるだろうか?ベンチャーだけでなく、既存の企業に属していても、すべての社会人には起業マインドが強く求められている。しかしアイデアを形にし、プロジェクトを立ち上げ、業績を維持・拡大し、次代に引き継ぐのは至難の業である。失敗例も多い。本書はホンダをはじめ、数々の起業家の航跡を辿りながら、リーダーに求められる条件とは何か、組織心理学の立場から明らかにする。
目次
第1章 アントレプルナーとは
第2章 育ちか天分か
第3章 カリスマ
第4章 事業を立ち上げる
第5章 偶然と必然―成功のための分岐点
第6章 ネットワークの構築
第7章 その後のこと
結語 アントレプルナーになるために
著者等紹介
田尾雅夫[タオマサオ]
1946年(昭和21年)、香川県に生まれる。1970年、京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都府立大学助教授を経て、現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻・組織分析、経営管理論
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感想・レビュー
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KAZOO
73
アントレプレナーという言葉には懐かしさを覚えます。大学の時に経営史学の授業でこの言葉をよく聞いたものです。アントレプレナーとなるためには何が必要かということを組織心理学の面から説明してくれます。実例がもう少し多いのかなあと思いましたが意外と少なく若干ソニーとホンダやダイエーが触れられている程度です。比較的わかりやすく授業の補助にはなる木がしました。2015/10/19
Go Extreme
1
アントレプルナーとは:類似概念の整理 アントレプレナーを支える 社会起業家 議論の範囲 育ちか天分か:属性の個人差 気質や性格の個人差 態度の個人差 個人差から状況へ カリスマ:属人的な組織 カリスマ ルーティン化 事業を立ち上げる:環境 ミッション 骨組みの構築 撤退 偶然と必然―成功のための分岐点:成功の画対策 競争優位 偶然に抗して ネットワークの構築:ネットワーク 二人三脚 ネットワークの限界 その後のこと:失敗の覚悟 その後の選択肢 企業のパラドックス 引き際の美学 アントレプルナーになるために2021/05/13
だんご
0
結局バランスなのだと思う。各人、組織それぞれのスケールで理想と現実感覚がうまく共生できたらいいのだろう。 たとえ実際にはどちらかしかなくても、バランスがあたかも取れているかのように見せることもまた技術なのだろう。 2017/05/19
Seiji
0
起業家としてのあるべき姿勢や厳しい自己像を持つことの意義を学べる。
しょ~や
0
起業することの難しさを再認識。気軽にできるものではないと思ってたけど、問題を列挙されると自分の気付いていなかった問題の多かったことが分かる。大変勉強になりました。また読み返したい2010/08/02