内容説明
一九世紀末、アメリカは急速な工業化に起因する社会の混乱を克服し、政府・企業・研究機関の三者が協力する体制を確立した。このシステムの下で経済発展は加速し、未曾有の大恐慌と二度の世界大戦を経て、世界をリードする超大国にのし上がっていく―。自由と民主主義の理念、物質的な豊かさが一体となった「アメリカ文明」が世界を席捲する二〇世紀前半を、社会・文化的側面に光を当てながら叙述する。
目次
序章 「アメリカの世紀」
第1章 二〇世紀前夜のアメリカ―一八九〇年代
第2章 革新主義の時代―一九〇〇年代~一九一〇年代
第3章 大衆消費社会の展開―一九二〇年代
第4章 「現代アメリカ」の危機―一九三〇年代
第5章 アメリカの世紀へ―一九四〇年代前半
著者等紹介
有賀夏紀[アルガナツキ]
1944年(昭和19年)、東京都に生まれる。お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京大学大学院社会学研究科国際関係論博士課程単位修了。スタンフォード大学大学院修了(Ph.D.)。現在、埼玉大学教養学部教授。専攻、アメリカ史、アメリカ研究。『アメリカ・フェミニズムの社会史』で山川菊栄賞および日米友好基金賞を受賞
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