内容説明
「定年記念にヒマラヤのトレッキングに行こうよ」。妻のひとことがきっかけで、かつてヒマラヤ登山を夢みた夫婦はネパールへと向かう。数々の名峰を眺めながら歩む「エベレスト街道」をはじめ、アンナプルナやダウラギリを望む峠や谷など、特色あるトレッキング・コースを旅する。そこでは、花々の群落やチベット仏教との出あい、ヒマラヤ山中のの人たちとの交流が待っていた。
目次
1章 エベレスト街道(カトマンズ盆地;ピストン輸送 ほか)
2章 アンナプルナの峠(マウンテン・フライト;朝食はしっかりと ほか)
3章 シャクナゲの村(ネパール大好き人間;「世界で最も美しい谷」へ ほか)
4章 地球で一番深い谷(リンゴの花の村;「塩の道」のラバ隊 ほか)
著者等紹介
向一陽[ムコウイチヨウ]
1960年、東京外国語大学英米科卒。共同通信社入社。社会部長、論説委員兼編集委員などをへて95年退社。日本記者クラブ会員、日本山岳会会員。64年、東外大ボリビア・アンデス遠征隊長。70~71年、アタカマ高地探検隊長。73~76年、奥アマゾン探検隊長。ほかに南極、北極、アラスカ、オセアニア、アジア各地などで登山、調査、取材
向晶子[ムコウアキコ]
1960年東京外国語大学スペイン語科卒。64年、東外大ボリビア・アンデス遠征隊に参加、当時の日本女性として最高点の6000メートル峰などに登頂。78年から数学教育研究会で算数・数学を指導。時事通信社編集局web編集部スペイン語班勤務
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感想・レビュー
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メガネねこ
2
★★☆☆☆ジャーナリスの夫婦がシェルパを雇い贅沢なトレッキングツアーを行った時の紀行文。紀行文というより個人の日記かメモのような文章で、物書きのプロとは思えないほど良くない読みづらい。奥さんの方が前後の文章にコンテクストがあるので旦那よりは読み易い。2021/05/23
ヴェネツィア
2
ヒマラヤの4つの山域を巡る山旅紀行。 写真は素人っぽいが、それはそれでプロの写真家が撮ったものとは違った良さがある。 御夫婦で2章づつを分担執筆されているが、エッセイとしては奥さんの晶子さんのものの方が、より感性的で共感できる。 そして自分でもヒマラヤに行きたくなる1冊。2011/12/30
ジュースの素
1
山好きな夫婦が 満を持してヒマラヤのゴーキョ・ピークを目指すもので丁寧な文体が臨場感を感じる。 山仲間8人の意気が合い、事前のトレーニングのことも詳しく書かれている。 ヒマラヤをやるには 甘えは禁物だ。 何日もかけての登山には 人間性が出るんだろうなぁ。 実は 私も明日からパキスタンの山に行く。 こんな厳しい登山じゃないけど 参考になるかなと手に取った。2013/06/13
渓流
0
退職し、山歩きが趣味のおっさんでも書ける程度の本。それがなぜ出版されたのか。筆者が、有名新聞社の記者上がりだったからだろう。ただ、私にとっては、ヒマラヤトレッキングの際の前準備には大変役に立つ。有名登山家でもないどこぞのおっさんが書いた本だから。2010/09/19