中公新書<br> ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン

中公新書
ヨハン・シュトラウス―ワルツ王と落日のウィーン

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015679
  • NDC分類 762.346
  • Cコード C1273

内容説明

十九世紀、長かったハプスブルク家の栄光の時代も終わりに近づいたころ、そのお膝元ウィーンの街は、山積する国内外の問題に意気消沈していた。そこへ登場したヨハン・シュトラウス二世の、人を踊らせずにはおかないワルツやポルカやガロップは、瞬く間に一世を風靡する。シュトラウスとは、何者か。華やかさの裏に深い翳りを湛えた彼の生涯をたどりながら、落日のウィーンの世相を眺めてみよう。

目次

序章 二つの顔をもつ男
第1章 生い立ち
第2章 父と息子
第3章 上昇の時代
第4章 栄光の裏側
第5章 転換期
第6章 追憶の日々
終章 夢の終わり

著者等紹介

小宮正安[コミヤマサヤス]
1969年(昭和44年)、東京に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程単位取得退学。現在、東京芸術大学音楽学部非常勤講師。研究領域、ドイツ文学、ヨーロッパ文化史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろび

8
『美しき青きドナウ』『皇帝円舞曲』『コウモリ』に代表される有名曲を作曲。19世紀のウィーンを代表する音楽家、ヨハン・シュトラウス(2世)に関する本。彼の美しく快活な音楽には不安定な政情や、急速に進む近代化に翻弄される市民を癒し、快楽に逃避させる意味合いがあったようだ。彼の人生と世界史を細かく照らし合わせてある点が面白かった。2018/10/30

叛逆のくりぃむ

4
 作曲家ヨハン・シュトラウス二世の評傳。  19世紀墺太利の時代誌として讀めて興味深い。2014/11/08

naoto

3
「ワルツの王」、ヨハン・シュトラウス。ヨハン・シュトラウスはハプスブルグ家とともにあり、みたいな感じ、あるなぁ。シュトラウスがなくなるとハプスブルグ家、オーストラリア・ハンガリー帝国も晩年を迎える感じだね。「会議は踊る」、曲はもちろんシュトラウスだね。2020/07/09

takao

2
ふむ2023/08/14

司書見習い

1
華やかなイメージで語られることの多い作曲家、ヨハン・シュトラウス。 だが彼も人である以上、挫折も苦悩もある。本書は、そういった「知られざるシュトラウス」を紹介している。 また、彼の比較的順調な上昇とは対照的に、メッテルニヒの官僚制、革命の失敗、新皇帝の治世、プロイセンの台頭、ハプスブルク王朝の終焉と、時勢は幾度も転がった。この激動のさなかをどう生きたかも主題の1つである。 音楽を静聴するスタイルを生み出したのは成り上がりの市民だったというのは初めて知った。フランツ・ヨーゼフの生涯についても詳しく調べたい。2015/09/29

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