出版社内容情報
アメリカ主導のグローバリズムが冷戦後の世界を席巻している。この思想を体現するIMFは、経済危機に瀕した国々に緊縮財政や構造改革の実現を厳しく迫った。だが、アジアに対してこの処方箋は有効だったのか。一九世紀以来の歴史をみても、ヨーロッパが押しつけた自由主義モデルは、アジアに必ずしもなじんでいない。アジア経済が本来もつダイナミズムを積極的に評価し、新たな地域経済システムのあり方を考える。
内容説明
アメリカ主導のグローバリズムが冷戦後の世界を席巻している。この思想を体現するIMFは、経済危機に瀕した国々に緊縮財政や構造改革の実現を厳しく迫った。だが、アジアに対してこの処方箋は有効だったのか。19世紀以来の歴史をみても、ヨーロッパが押しつけた自由主義モデルは、アジアに必ずしもなじんでいない。アジア経済が本来もつダイナミズムを積極的に評価し、新たな地域経済システムのあり方を考える。
目次
序 アジアの中の日本
1 グローバリズムという「時代の錯誤」(資本主義;国民経済の原型を求めて)
2 反市場原理主義の知的基盤(市場経済論の再検討;経済システムの社会文脈に特殊的な進化)
3 東アジア型経済システム(自由主義プロジェクト;東アジア型経済システム)
跋 21世紀の発展史観