中公新書
快適都市空間をつくる

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015402
  • NDC分類 318.7
  • Cコード C1236

内容説明

私たちはしばしば、日本の都市が暮らしにくく、しかも美しくもない、という実感を抱いている。それは、明治以降の近代都市が産業優先で形成され、建設に際しても、何を建てるかだけが問題となり、周辺状況を考慮することがなおざりにされてきたためである。本書は、公園や街路、建造物などの現場を丹念に取材した成果を盛りこみながら、真に快適な生活空間へと都市を再創造するための道筋を示す試みである。

目次

第1章 私たちの生活空間は魅力的だろうか
第2章 生活空間の再点検
第3章 生活空間をとりまく社会問題
第4章 都市計画・建築規制制度の問題点
第5章 ロンドン、マンハッタンと東京
第6章 より良い生活空間のためのキーワード
第7章 快適な生活空間創造のための五つの提案

著者等紹介

青木仁[アオキヒトシ]
1952年(昭和27年)、東京・墨田区に生まれる。東京大学大学院修士課程修了(中世ロマネスク建築史専攻)。建設省入省。住宅局地域住宅計画官を経て、現在、都市基盤整備公団再開発部・居住環境整備部次長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

FK

3
私たちの権利として、また一市民としての責務として、居住環境の整備に無関心であってはならない。今以上に豊かな住環境を私たちは行政に対して要求していかなければならないだろう。百年河清を待つ、ではないが、戦後70年以上過ぎているわけで、もういい加減基本に立ち帰って「衣食住」の「住」に社会資本を投じるべきであろう。/なぜ、身の回りの生活空間の質に鈍感なのだろうか。なぜ、自分の身の回りの空間の質の向上に、自分自身責任がないと考えられるのだろうか。(P.35)【行政の不作為によるお粗末な現状が根本原因であるが。】 2018/02/01

くらひで

1
著者が行政の実務家であるだけに、街並み、生活空間を魅力的に改善するための処方箋も実践的・具体的。都市民の意識改革、建築設計プランナーのスキルアップなども指摘。テラスハウスの普及などで問題解決するような多少楽観的な見解もある一方で、来るべき大地震に対する木賃ベルト地帯における減災・防災対策も猶予時間も多くない。また、少子高齢化社会の到来する都市空間のあり方も喫緊の課題だ。それに対する有効な対策も講じる必要があろう。2014/06/17

YYLR

1
一人一人が、日々、生活空間デザインを意識することでより良いまちがつくられるのだろうし、そのような環境になると日本のまちも世界に誇れるようになるのかもしれない。2011/09/13

ウソキ

0
日本の住宅をDISりまくり2008/08/06

Tatsuo Mizouchi

0
☆☆☆ 18年前の本なんですが、まったく変わっていないなぁ(笑) でも、リバブルシティやタクティカルアーバニズム、アクション志向型アプローチ、プレイスメイキングの取り組みで変わりつつあるのかな?2018/04/19

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