出版社内容情報
「日本人は英語が苦手だ」という通念など、信じるに足らない。かつての日本には、驚嘆すべき英語の使い手がいた。日本にいながらにして、英米人も舌を巻くほどの英語力を身につけた〈達人〉たちは、西洋かぶれになることなく、外国文化との真の交流を実践した。岡倉天心、斎藤秀三郎、野口英世、岩崎民平、白洲次郎ら、十人の「英語マスター法」をヴィヴィッドに紹介する本書は、英語受容をめぐる日本近代文化史を描きだす。
内容説明
「日本人は英語が苦手だ」という通念など、信じるに足らない。かつての日本には、驚嘆すべき英語の使い手がいた。日本にいながらにして、英米人も舌を巻くほどの英語力を身につけた「達人」たちは、西洋かぶれになることなく、外国文化との真の交流を実践した。岡倉天心、斎藤秀三郎、野口英世、岩崎民平、白洲次郎ら、十人の「英語マスター法」をヴィヴィッドに紹介する本書は、英語受容をめぐる日本近代文化史を描きだす。
目次
第1章 新渡戸稲造
第2章 岡倉天心
第3章 斎藤秀三郎
第4章 鈴木大拙
第5章 幣原喜重郎
第6章 野口英世
第7章 斎藤博
第8章 岩崎民平
第9章 西脇順三郎
第10章 白洲次郎
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- 評価
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読書という航海の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
斎藤先生の英語達人塾に続く本です。これは日本における英語教育の系譜を書かれたものでやはりこのようなすごい超人的な人がいたからこそ、日本でも英語が普及したということがよくわかります。10名の英語発展に貢献した人物を取り上げた評伝集ですが、斎藤秀三郎と岩崎民平について私個人は興味がありました。白洲次郎も英語の専門家ではないのですが面白い人物ということがわかります。2016/01/02
新地学@児童書病発動中
110
新渡戸稲造、岡倉天心、鈴木大拙といった英語の達人たちの生涯について述べた本。どの人物も本好きである、日本語もうまかった、コミュニケーションの能力に優れていたといった共通点がある。一番印象に残ったのは、皆がむしゃらに英語を勉強して、全身全霊で英語を使った仕事に取り組んだと言うこと。それぐらいの熱意がなければ、英語をマスターできないのだろう。それから、どの達人も英語をマスターしながら、日本人としてのアイデンティティーを失わなかったところにも感銘を受けた。日本人は日本人の英語を堂々と話せばよいのだ。2014/11/20
奥澤啓
39
日本人の英語受容史に造詣の深い斉藤兆史によるロングセラー。明治以降の英語達人10人の生涯を、英語との関わりに焦点をあてて紹介する。齋藤秀三郎の壮絶なまでの英語修行。英語による講演で、海外で禅の哲学を普及した鈴木大拙。英語の辞書の神様岩崎民平。詩人で英文学者、天才肌の語学者西脇順三郎等。 これら綺羅、星の如き英語達人という言葉人間の生涯が簡潔に描かれる。紹介された人たちの足跡をさらに深く知りたい思いにかられる。ドイツ語の達人をひとりあげたい。関口存男である。池内紀著『言葉の哲学ー関口存男のこと』がある。2014/12/22
Prince of Scotch
26
明治維新以降の日本近現代史で活躍した「英語達人」10人を紹介している。皆スゴ過ぎて達人というより「超人」と呼んだ方が妥当なんじゃないかな⁉️ ツメの垢を煎じて、なんて軽く口にするレヴェルではない。達人たちに共通しているのは「気魄」だ。みな血の滲むような研鑽を経て、英語を修得していることが窺えた。英語学徒たる自身を顧みて、月並みだが、まだまだ努力不足であることを痛感した。2019/08/21
ひろ☆
22
昔の日本人の英語達人たち。正直、凄過ぎて、一般人の私には英語の習得法の参考にならない。ただ、それぞれが英語を学ぶ意味、目的を考えれば、甘えてられないなと思う。2014/02/13
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