中公新書<br> 後醍醐天皇―南北朝動乱を彩った覇王

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中公新書
後醍醐天皇―南北朝動乱を彩った覇王

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  • サイズ 新書判/ページ数 194p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015211
  • NDC分類 210.45
  • Cコード C1221

内容説明

後醍醐天皇は、鎌倉幕府を倒し南北朝時代の幕を開けた動乱の立役者、天皇親政を復活させ全国支配の規範を示した専制君主、死後も怨霊として足利政権に影を落としつづけた存在と幾つもの貌を持つ。本書では、彼に討幕を決意させた両統迭立の中での立場や、その王権を特異ならしめる芸能や密教への深い関心、海外との交流を当時の社会的文脈に即して読み解き、後醍醐政権の歴史的役割を探るとともに、多面的な後醍醐像を提示する。

目次

第1章 後醍醐政権成立の背景
第2章 後醍醐の登場とその環境
第3章 討幕志向の形成・展開
第4章 後醍醐天皇と国分寺―長門・周防
第5章 後醍醐政権の特質
第6章 怨霊の跳梁と鎮魂

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

47
後醍醐天皇の業績がよく分かった一冊。2010/07/15

umeko

14
後醍醐が天皇になった経緯から、倒幕、そして死まで。芸能や宗教・海外への関心など、後醍醐の一面を知ることができた。しかしまだまだ物足りない内容なので、著者の他の本も読んでみたい。2017/04/17

やま

13
後醍醐天皇というと一つは学生の頃に習った建武の新政と南北朝。もう一つは隠岐の島に流された時の歌。でも詳しくは知らないし、歌人としてどの程度なのかはわからなかった。◇この本は多くの資料を基に後醍醐天皇が天皇になるまでのいきさつ、建武の新政の内容、文化人としての後醍醐天皇のことが記されている。建武の新政はそれまでの鎌倉政権を見直して守護の力を増す形にした。しかし道半ばで南北朝となり、実際に実現したのは室町以降だったそうだ。新政という名のもといろいろな改革を試みて、実現するのが室町幕府という話は面白い。→2021/04/16

のれん

12
南朝を少し勉強した人にはダイレクトに響く一冊。 なんといっても後醍醐天皇の傾倒した文化、政治史を調査し、そこから後醍醐天皇の北朝、引いては日本史への影響を探る事実からの推量が納得できる範囲で素晴らしい。 今作は2000年刊行でありながらも、現行の南北調説の土台とも言える推量が数多くあり、建武の新政の影響力に関してはかなり現代でも正確だと感じる。 また文化面では網野善彦氏の『異形の王権』を取り上げつつも、太平記や増鏡と並べて、あくまで後醍醐本人のみの話題として書いている所は上手いなと思う。2022/01/04

fseigojp

12
かなり怨霊あつかいされたようだ 太平記は鎮魂の書ともいわれている 後鳥羽は怨霊あつかいされなかったのだろうか2021/01/07

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