中公新書<br> 児島惟謙―大津事件と明治ナショナリズム

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中公新書
児島惟謙―大津事件と明治ナショナリズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013583
  • NDC分類 210.64
  • Cコード C1221

内容説明

訪日したロシア皇太子を警護の日本人巡査が切りつけ負傷させた事件に日本は朝野ともに震撼し、政府は「皇室に対する罪」を適用して犯人を極刑にしようとしたが、大審院長児島惟謙は毅然として反対し、司法権の独立を護った―これが大津事件と「護法の神」児島の伝説である。しかし、仔細に経緯を辿れば疑問は多い。児島にとって司法権独立とは何のためのものであったのか。明治国家形成期の時代精神の中で児島の全体像を検討する。

目次

「護法の神」の実像
大津事件
司法官弄花事件
青年時代
裁判官として
その晩年
司法権独立のその後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

9
大津事件~来日中のロシア皇太子に警備員が切りつけた事件~で、パニックになった政府の圧力を撥ね退け、司法権の独立を守った「護法の神」児島惟謙。しかし、事はそう単純ではなかった。①攘夷思想は維新後も消えることなく、社会の底流に沈殿し、ロシアへの恐怖心は敵意の裏返し、いつでも入れ替わる。②惟謙も志士的要素を色濃く残した、強かな司法官。二つの交差点に大津事件を位置づける。2021/10/06

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