中公新書<br> トリマルキオの饗宴―逸楽と飽食のローマ文化

中公新書
トリマルキオの饗宴―逸楽と飽食のローマ文化

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  • サイズ 新書判/ページ数 307p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013521
  • NDC分類 992
  • Cコード C1222

内容説明

「トリマルキオの饗宴」とは古代風刺小説の金字塔といわれる『サチュリコン』の一部であり、作者は、ネロの背徳の指南番というべき通人ペトロニウスとされている。この時代、ローマは平和と繁栄の只中にあり、市民は拝金主義、逸楽、飽食に浸っていた。「トリマルキオ」はこの時代精神を最も良く体現する作品である。本書は厖大な文献、考古・美術資料、諸研究を駆使して、社会、生活、文化を再構築する、刺激的なテキスト解読の試みである。

目次

第1章 ペトロニウスと皇帝ネロ
第2章 トリマルキオの饗宴
第3章 ドラマとしての饗宴

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Christena

14
解放奴隷から成り上がった成金トリマルキオが、同じ解放奴隷仲間を招いて開いた宴会の話。贅を尽くした料理が振る舞われるが、大袈裟な自慢話をしたり、間違いだらけの薀蓄を語ったり、ところどころボロが出る。しかし、仲間と今度の催しものについて噂したり、息子の教育や妻の愚痴を話したり、まるで現代のお父さんと同じで親近感が持てる。この本は、普通に読んでも読み取れない原書の面白さを、解説をはさむことで引き出しているところが良かった。2015/02/24

kokekko

5
ネロ帝の時代の、いわゆる「背徳的なほどゴージャスなローマ貴族」の宴会料理や趣向が描かれた『サテュリコン』という本の、解放奴隷トリマルキオの宴会のシーンだけを細かく解説した本。読みやすいサテュリコン入門という感じだったが、学問<エンタメ寄りに描かれており、かつ作者がその筆致に無自覚であるようにも読める。ぱっと読んで楽しむ本かなあ。2023/02/14

るるぴん

4
古代ローマのザ解放奴隷ドリーム!主人からの寵愛、解放、商売、金貸しで成功し、大富豪となった元奴隷が主催した自宅サロンでの余興と珍奇さ溢れるお食事会の一部始終。大浴場、剣闘士、見せしめ刑以外にこれといった娯楽が無く、情報交換手段、人脈作り、ビジネスに自宅サロンが活用されていたっぽい。トリルマルキオは自宅に奴隷400人囲っていたと。貧富の差や生活の質の差が凄すぎる。最近の人権向上、有難や〜。しかし、豚の丸焼を肉切奴隷が芝居がかりながら大袈裟に舞い切るとかどう?成金は昔からゴテゴテとグロいのがお好みのよう。2022/05/18

イリ

4
「サチュリコン」の一部の、「トリマルキオの饗宴」の解釈、あわせて、当時のローマ文化と社会の解説書。細かいことまで詳しく、参考になると思います。そして面白いです。2013/02/27

印度 洋一郎

1
あのパゾリーニも映画化したデカダンス文学の古典「サテリコン」の現存するトリマルキオの饗宴の部分を引用しながら解説していく。とにかく、背景となる当時のローマ社会の文化や政治、経済の用語の索引だけで30ページを割く充実の内容。基本的には成り上がり金満家のバカ騒ぎパーティだが、その描写に色々な当時の社会が反映されていて、こういう風に読み解くのかと感じる。日本の古典文学の中にも、こういう解説をしたら理解し易くなるものもあるのではないかと思う。古代ローマ社会における奴隷の立場の一筋縄ではいかない複雑さも印象的。2025/03/11

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