内容説明
固定相場制の下での戦後復興から、貿易収支の黒字転換、ニクソン・ショック=変動相場制、円高時代へと劇的に変動した日本の経済政策。本書は、一貫して日本の金融政策の中枢にあった著者が、政策決定に至る様々な要因を回顧しながら、円の国際化の条件、為替相場制度論等を展開するとともに、通貨安定・信用秩序の番人であるべき中央銀行の役割を論じ、前川春雄、ボルカー等著名セントラル・バンカーの素顔を友情こめて伝える。
目次
第1章 円相場観の変遷
第2章 円の国際化
第3章 為替相場制度論
第4章 中央銀行論
第5章 思い出のセントラル・バンカー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
9
日銀の理事などを務めた著者の回顧録。セントラルバンカーとしての視点から見た戦後経済史、中央銀行のあり方、提言など興味深く読んだ。この本が出版されたのは1996年、経済政策が後手に回りすぎた感をいまさらながら強くした。2013/11/23
緑のたぬき
1
身内話が多いので読んでいても内容を理解できなかったし、あまり記憶に残らなかった。。銀行関係者ならわかるのか?日銀政策の変遷などを期待してよんだが、著者の個人的な重鎮との人間関係や自慢話めいた局所的な話が延々続く本であった。2020/07/15
よく読む
1
日銀理事務めた筆者の回顧録。BIS関連でスイスのバーゼルへ会議行きまくってる。私の勉強不足のためか言ってることよくわからず置いてけぼりになった。どうして円安にしたいの?どうやって円安にするの?などと疑問に思いつつ読んだ。2016/01/17