中公新書<br> 李卓吾―明末の文人 中国にとって思想とは何か

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李卓吾―明末の文人 中国にとって思想とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121012005
  • NDC分類 125.5
  • Cコード C1210

内容説明

明末中国は既成の世界観が崩壊し、すべての価値観の再編が迫られる時代であった。五十歳を過ぎて「求道の巡礼」に向った李卓吾は、「知」と「言」の乖離する時代精神に抵抗して儒教の裏切者、異端と迫害され、ついに自刎した文人である。高踏的反俗性と草の根気質が合体した過激な言動は狂者を思わせたが、人間存在の意味を問う「性命の道」を貫いた後半生は中国哲学史の主流に連なり、そのラディカリズムは数百年を経て今日に蘇える。

目次

序章 十六世紀の鼓動
第1章 友を求める旅
第2章 求道者の生と死
第3章 生身の思想
第4章 徳川日本によせた波紋
終章 李卓吾の後裔たち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

4
別の本で李卓吾という思想家の名前を知り、検索すればこの本。当人の経歴や著作ではなく、当時の状況や影響された人の話が多めである。2023/04/20

そーうん

1
明末の文壇に多大な影響を及ぼし、海を越えて吉田松陰を感化せしめた思想家・李卓吾。その思想を時代背景と彼の生活に基づきながら紹介しているが、李卓吾を知る一冊目には向かないかも。朱子学・陽明学についてある程度知識を仕入れてから読むとよいだろう。2019/01/16

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