内容説明
人類の将来を左右する気候変動と大気環境変化の要因である、二酸化炭素による地球の温暖化、フロンによる成層圏オゾンの破壊が、国連で大きな課題となってきた。本書は、化石燃料からの硫酸塩粒子、火山の噴煙、油井火災のスス等の、成層圏と対流圏に浮遊している微粒子が直接関与する「オゾンホール」「核の冬」の形成の仕組みから、間接的に気候変動を引き起こす自然および人為的な仕組みまでを、初めて詳しく系統的に考察する。
目次
序章 大気環境の主役たち
第1章 火山活動とエーロゾル
第2章 雲粒のできるまで
第3章 エーロゾルのできるまで
第4章 硫黄化合物の循環
第5章 エーロゾル、雲と放射
第6章 核の冬と炭素粒子
第7章 成層圏エーロゾル
第8章 オゾンホールとPSC
第9章 対流圏エーロゾルの重要性の見直し