中公新書<br> 日本語に探る古代信仰―フェティシズムから神道まで

中公新書
日本語に探る古代信仰―フェティシズムから神道まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121009692
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C1214

内容説明

日本の古代信仰のもっとも中心的な課題は、霊魂(タマ)の観念であり、それも遊離魂よりはむしろ呪物崇拝に見られる霊力呪力(マナ)の観念である。呪力の信仰は言葉にも認められ、言霊信仰では、めでたい言葉はめでたい結果を、不吉な言葉は不吉な結果をもたらすとする。本書は、各種の儀礼、神話、歌を資料としながら、霊魂や呪物・呪術に関する言葉を、また神名の核となっている言葉を析出し、日本の古代信仰の実相を明らかにする。

目次

1 呪術・宗教と霊魂観念―日本語は語る(原始宗教に関する諸問題;霊魂と生命;神聖とは何か―「イ」「ユ」をめぐって)
2 呪物崇拝と呪力信仰(自然と人間;花見・山見の呪術的意義;白鳥・鷺・白馬の呪力信仰;邪眼と慈眼;呪物崇拝と呪的・宗教的儀礼;三種の神宝)
3 日本の神と霊力(カミとモノ・オニ;神社の祭神と司祭者;神名の核をなす霊力;神名の核にならない霊力―カ、ケ、カゲという語)
4 コトバの呪術と宗教(呪詞とその起源;言語呪術としてのウケヒ;祝詞―神にイノル言葉)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はちめ

8
三読目にしてますます興味が深まった。自身の理解力も随分向上していると感じる。古代語の一つの音、例えばイとかユとかヒルとかチとかが有している潜在的ニュアンスを感じることなく万葉集などを理解することはできないと思う。神社の由来までも含んでおり相当盛りだくさんな内容となっているが、是非また読んでみたい1冊だ。従来日本語の本棚に分類していたが、今回はあえて日本古典文学の本棚としよう。☆☆☆☆☆2020/03/07

isao_key

6
前半は呪術や霊魂、各地神社で祀られている神と信仰について、後半は言葉-言霊の力と神道との関係について述べる。江戸時代に流行した伊勢神宮への「オカゲ参り」は、伊勢の大神のオカゲ(霊力)を頂にゆく旅で、それが現在の口語にも「誰々のオカゲによって」とか、「オカゲさまで」という言葉として生き残っている、という。三輪神社の漢字表記は「大神大物主神社」であり、これは大物主神を神の中の神としてあがめたヤマト人の信仰を象徴するものであり、その信仰の根源は「神酒(ミワ)の神」「酒(クシ)の神」つまり医薬の神であった。2014/06/08

takao

3
この時代の新書は内容が濃い。 ☆霊魂にも自由霊と身体霊がある。後者は、言霊、魂振りなど。 ☆タマには生命力としてのタマと、遊離霊のタマがある。 ☆イノチは生命。生命力強化のため、花や青葉を見る。 ☆神社の祭神と霊力、祝詞 2019/10/24

はちめ

2
もしかしたらすごい本なのかもしれないが、正直なところあまり理解できなかった。白川静を読んでいてついて行けなくなるのと似た感覚。2013/10/04

ishii.mg

1
たぶんに古文の素養が無いのでなかなか苦労した。 イノチ、タマ、ヒ、チ、ニなどの意味について、そうなってんの!という新鮮な驚きに満ちた著作だった。 ヨム、嘉む、読む、歌を詠むという意味。 イム、イノリ、の意味。 日本の神や神社の成り立ちについて言葉から推理していくところがスリリング。 イノル、ミコトノリ、ノロフなどなど、、、 「字訓」なども時々参照しながら読了。2026/04/16

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