内容説明
著者は東北大学にあって輝かしい理工系の伝統を引き継ぎ、研究と教育の場で一貫して「創造」を実践し、夢を追い求めてきた。40年にわたる大学生活を締めくくるに当って人生を内省し、大学の抱える様々の危機―師弟関係の不毛、独創的研究の貧困等々を憂い、今や日本人の志向するところは権力・金力となり、男のロマンは喪失したと嘆く。そしてこれからの日本が世界に対して有する責任を果たすため、どう貢献すべきかを考える。
目次
第1部 研究と教育の現場から(画期的発見は予想できない;師弟関係が不毛の時代;今こそ新産業育成のとき;科学者以前の生き方;黙って通り過ぎるわけにいかない問題;理論家の結論したことを信ずるな;データベース活用の時代;省エネルギー・省資源機器の開発;日本人の創造能力の問題点;新産業開発のための活路は;大学こそ独創研究のメッカ;特殊なればこそ一般に通じ、一般であれば特殊にさえも通じない)
第2部 男のロマンを求めて(尚志は学生のとき、社会人は貴精に立て;男のロマンがなくなり、学問の本質が見えない時代;正師に対するも正師を知らず;「汝自身を知れ」を知るとき;人生観と文化とがいま必要だ;教育とは「能力発見」の手伝い;細糸をなつて太綱にする;真の自主性とは何か;日本と英国の独創性の違い;学問を疑うことを教えよ;合理主義とロマンの時代;私なりの思索の世界)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すぎえ
2
科学技術についてと男のロマンを硬派な文体で綴り一冊にまとめた本書。科学の発展とか環境性能技術とか20年前の本なのに示唆しているないようは現在でも声高に言われていることばっかり。人類の進化として人と人の間の揉め事を法律で規定して殺しあわなくなったことは人類の進歩だとかいてあった。あとは集団対集団である戦争の抑止だとも。いろいろな本質をエッセイ風にまとめているのだけど、鋭さにはっとする。2009/07/29
Ex libris 毒餃子
1
20年前の話だが、これからはデータベースが大切だと言っていたがビッグデータ時代が到来してきてビックリ。話がちょっと説教くさいのがアレ2014/02/02
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