内容説明
新技術の誕生に伴い、それを公共化・普遍化するために技術標準が作られ、一方、これとは逆に新技術の知的権利を保証する知的所有権が発生した。対立する方向を持つ両者は、また双方とも、技術開発と市場競争を促すという点で共通の性質を持っている。本書は、印刷、レコード、VTR、汎用コンピューター、衛星通信、高品位TVなどの分野で、両者がどのように制度化され、現在どう変化しつつあるのかを具体的に辿るものである。
目次
序章 知識の私有と公有
第1章 印刷術におけるノウハウの権利化
第2章 通信・放送における技術独占
第3章 レコードにおける方式競争
第4章 VTRにおける互換性競争
第5章 汎用コンピュータにおける事実上の標準
第6章 衛星通信における国際秩序の変質
第7章 ネットワーク・アーキテクチャーをめぐる国際標準の多元化
第8章 高品位TVをめぐる標準化論争
第9章 ソフトウエアにおける権利保護
終章 合従連衡の諸類型
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くりりんワイン漬け
2
本書は1990年に出版された技術標準と知的財産権が戦略的にどのように利用されているのか。 『技術の社会での普遍性』という特性と『技術による知的・物質的報酬の獲得』という特性を実際の事業化へ展開するための『制度』の利用について、実態と理論をうまく織り交ぜて解説。 これからもう一度読んでみて、私なりにまとめてみたいと思う。 執筆した年は全く感じさせない論理展開。私の大好きな先生です。2015/02/13
くりりんワイン漬け
1
2回目再読。主に線を引っ張った箇所の前後から読む。特に難しい本ではないので精読ということではなく、とても大事なコメントを頭にもう一度叩き入れたかった。2015/03/22
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