内容説明
冒険家・航海家として広く知られているコロンブスは、一方で、当時としてはきわめて珍しい、地球規模の構想を抱くビジネスリーダーであった。カスティーリャ王室を共同経営者として、インディアスの島々をめぐる貿易を独占することを計画し、また実行に移すその才覚は、どのように芽生え、どのように結実したのか。本書は、彼の4回にわたる航海の軌跡を克明に辿りながら、起業家としての栄光と挫折を明らかにする評伝である。
目次
インディアス事業の舞台裏
インディアスへの船出
設計図と現実
反乱と失脚
厳しい復権の道
沈黙のかげに