内容説明
過去と未来、新しいものと古いものの激しいせめぎあい、革命エリートと民衆の相克―ここにこそフランス革命のダイナミズムがある。本書は、革命期間中に催された数多くの祭典・儀式の図像学的分析によってそれを捉え、さらに革命が「死」の彼方に世俗社会の「聖性」という新しい価値観を発見するまでの民衆の心性の変貌をも明らかにする、野心的試みである。革命200年、斬新な視点によって革命の新しい顔が照射される。
目次
序章 フランス革命と祭り
第1章 連盟祭(1790年)
第2章 死と祭り
第3章 パンテオンへの道のり
第4章 共和国の誕生
第5章 自由の殉教者
第6章 理性の祭典
第7章 「最高存在」の祭典―フランス革命のエピローグ
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