内容説明
人生は一個の旅である。旅は比較体験の重ねと蓄積により効用を著しく累加させる。本書は、比較旅行へのいざない、旅行・比較旅行の効用、比較旅行のあれこれ、比較旅行のノウハウなどで比較旅行学の理論を示し、アジアとインド洋の国々の旅行録で実際を示す。
目次
1 そうろん・りろん篇(比較旅行へのいざない―細部の神をもとめて;旅行・比較旅行の効用―「旅行は学問のうち」;比較旅行あれこれ;比較旅行のノウハウ)
2 かくろん・じっさい篇(アジアとインド洋の国ぐに)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cybermiso
1
30年も前な本なので節々に時代を感じるところがあるが、それが面白い。このころ日本のエスカレーターは歩くものではなかったそう。比較旅行の節はコインの裏表の向きや結び方の差から国の文化を推論し興味深かった。国内でも、関東と関西の文化差を「駅をきれいに」「駅を美しく」の表現から洞察を行っていた。(もう現在においてはそういった差は見えにくそうだけど)旅行は投資的支出。実践例では著者の体験ももととした各国の記述。ブータン、ミクロネシアとパプアニューギニア、インド洋のアフリカ島国の記述は貴重でかなり興味深い2020/03/28