中公新書<br> 征夷大将軍―もう一つの国家主権

中公新書
征夷大将軍―もう一つの国家主権

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121008336
  • NDC分類 210
  • Cコード C1221

内容説明

大伴弟麻呂に始まり徳川慶喜で幕を閉じる征夷大将軍の歴史はほぼ千年を閲する。しかし、木曽義仲と源頼朝とではその持つ意味は同じだったのか。制度上、京都の外にあることを前提にした幕府は足利氏の室町幕府の出現により、どのように変質したのか。天下人・信長、秀吉が将軍とならず、家康が将軍となり幕府を開いたのはなぜか。天皇主権と並び、それを置きかえるに至った政治主権の構造を初めて明らかにする画期的労作。

目次

もう一つの主権の歴史
征夷大将軍前史
古代征夷大将軍
征夷大将軍と鎮守府将軍
藤原忠文の征夷大将軍問題
木曽義仲の征夷大将軍
頼朝における征夷大将軍前史
右近衛大将と征夷大将軍
鎌倉殿・総追捕使・将軍
鎌倉幕府と征夷大将軍
鎮守大将軍と征夷大将軍
足利公方体制
鹿苑院太上天皇
天下人と将軍
徳川の征夷大将軍
禁中並公家諸法度
宗教的皇帝と世俗的皇帝
国際法上の征夷大将軍
攘夷論と征夷大将軍
大政奉還と征夷大将軍
大政委任の論理
徳川朝敵瘠我慢

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

4
1987年初版。通史的にみるところが斬新であるが、その分やや内容が粗いかな?2017/11/12

印度 洋一郎

4
東方蛮族討伐軍特別司令官だった征夷大将軍だが、その本職を全うしたのは結局のところ、坂上田村麻呂だけだった。その後、源頼朝が朝廷の官職ながらもある程度独自性があり、しかも武門の栄職である、この職に就任したことから、後世の「武門の棟梁=征夷大将軍」の図式が始まる(頼朝自身が望んだという考察は、最近の研究によると違うらしいが)。以後の武家政権のこの官職へのスタンスや、元首にはならない国際的な位置づけ、そして幕末の最期まで征夷大将軍の歴史を俯瞰していく。それにしても、大政奉還と将軍辞任は別だった、とは知らなかった2013/10/16

さよ

3
昭和の出版なので、ちょっと知見が古いところもあるが(源平交代説のとことか)、興味深い。あと、カタカナづかいが独特の文体で面白い。2016/06/29

3JO1985

3
中学では「征夷大将軍」坂上田村麻呂の蝦夷討伐を習う。次に「征夷大将軍」が出てくるのは源頼朝であり、以下足利、徳川と続く。しかし誰もが疑問に抱くのは、なぜ対蝦夷の軍事的称号が幕府を開いたことになるのか、である。また、なぜ織田豊臣はこの称号を得なかったのか。この本は「征夷大将軍」の意味が田村麻呂、木曽義仲のクーデター、源氏と奥州藤原氏、足利公武合体、江戸幕府の滅亡を通じて、いかに変化したかを著しつつ、前述のミステリーを読み解いていく。さらに天皇について考えるのにも良い、スリリングな一冊である。2014/02/22

TOYODA Eizi

1
大伴弟麻呂から徳川慶喜までの征夷大将軍通史。実態ではなく当時の価値観を問題にする独特の思考で通説に挑むのはおもしろい。征夷大将軍と鎮守府の関係は目鱗であった。あとこの人は多分鎌倉幕府1190年説。2015/05/11

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