内容説明
いま、日本各地に様々なネットワークが誕生しつつある。そこでは参加者各人が、自主的に互の個性を尊重しながら結びつき、意見の対立がエネルギーを生む。緩やかでありながら従来とは異るルールで繋った関係。ここに次代の経済活動の可能性が窺えるのではないだろうか。本書は、ネットワーカーたちへのインタビューを踏まえて、ネットワーキングの基本的原理を考察し、生き生きとした創造的経済活動の条件を分りやすく提示する。
目次
第1章 ネットワークとは何か
第2章 生活情報ネットワーキング
第3章 中小企業ネットワーキング
第4章 情報を考える枠組
第5章 メディアとしてのコンテクスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taming_sfc
1
この年代独特の、ネットワーク研究+情報研究=スタンフォード大学、の匂いのする本ではあるが、現代の情報社会・情報ビジネスを俯瞰するために、一度復習として是非再読を。2018/02/13
youfuruya
0
本書で取り扱っているのは、おもにビジネス領域での企業を超えたつながり(ネットワーク)のメリット。さらに、それを入り口として、情報伝達の手段などを分析している。本書が刊行されたのは1986年で、およそ30年前ともなると、“ネットワーク”という言葉の持つ意味も少なからず変化していると思われるが、ネットワークでのやり取りにおいては、わかりきった情報(コード情報)よりも、あいまいな情報(モード情報)のほうに真髄があるとの趣旨の指摘など、いまの“ネットワーク”を考えるうえでも興味深い。2015/01/07
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