内容説明
中央集権化に向けて抜き打ち断行された維新政府政変の全容。
目次
第1章 新政権の成立
第2章 版籍奉還の実施
第3章 集権化への歩み
第4章 藩体制の動揺
第5章 藩力の結集
第6章 波瀾の政局
第7章 廃藩置県の断行
第8章 廃藩置県の反響
第9章 府県制の成立
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
3
新政権の成立 版籍奉還の実施: 至正至公正の精神 四藩主の建白 公論の形成 版籍奉還の断行 集権化への歩み: 官僚層の台頭 藩県政への統制 抵抗する農民 全国一致論の登場 藩体制の動揺: 小藩の解体 藩制の制定 建国策と国法会議 藩力の結集: 藩力動員に向けて 岩倉・大久保の西下 波瀾の政局: 三藩親兵の終結 廃藩置県の断行: 書生論の台頭 クーデターへの合意 疾風迅雷の1日 廃藩置県の反響: グリフィスのみた福井 新政への反発 イギリス公使の不安 府県制の成立: 太政官の改革 府県の統合 士族の解体2024/10/02
takao
2
ふむ2024/06/03
にゃん吉
1
近代統一国家への苦悶という副題どおり、新政府樹立から版籍奉還、廃藩置県、秩禄処分を経て、幕藩体制、封建制を打破して、中央集権国家の樹立を目指す新政府の紆余曲折が詳細に叙述されています。現代から見れば、必要不可欠、不可避の措置であったとしか言えませんが、大藩の抵抗とか、割を食う下級武士の不満なども宜なるかなと。それにしても、こういうテーマで一冊の新書が書けてしまう(研究書も相当あるようですが)というのは、門外漢には驚きでした。
denz
0
手堅い歴史書。重要な本だとは分かるが、叙述が退屈。必要な時の参照用で通読は辛い。巻末の史料と研究史は役に立つ。2011/01/16