内容説明
著者が初めて試みたエッセイと小説による短編集。平凡な日常の出来事がつむぎだすファンタジックで不思議な6つの物語。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師を経て、1991年作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学協会賞、『バッテリー』シリーズで小学館児童出版文化賞を受賞。児童文学からヤングアダルト、一般小説でもミステリー、SF、時代小説などジャンルを超えて活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろちゃん
61
平凡な毎日にある種の刺激をあたえてくれるストーリー達です。頭の中の妄想をそのまま小説にしたような物語で、面白かったです。2015/10/10
ぶんこ
47
日常の中から生まれたエッセイから、それをヒントに物語が生まれていきます。 あさのさんの想像力、妄想力炸裂で面白かったです。 どうすれば、こんな些細な日常の断片から、こんな短編が生まれるのかと、やっぱり小説家になる人は違うと実感。 2015/01/17
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
40
後追いレビュー。著者が初めて試みたエッセイと小説による6つの短編集。ごく普通の日常生活の一場面から、一転して現実と空想が交錯する物語が展開される。タイトルが実にピッタリ。2014/08/07
nyanco
26
日常のふとした出来事から小説の種を見つけ、そこから物語を紡ぎ出す作家のお仕事を垣間見ることができた。『書く』という神から与えられた才能をお持ちのあさのさん、与えられなかった側に、その仕組みを見せてくださいました。作品の面白さでは『どっちだ?』が良かったのですが、種と完成品の関係が「お!」と思ったのは『森くん』庭に迷い込んだ一匹のカエル、という種からSFを紡ぎだすなんて、お見事!サクサクと楽しく読めましたが、なら長篇はど~なの?と長篇を生み出す苦しみも知りたくなった私は欲張り?2009/09/29
ドナルド@灯れ松明の火
25
あさのさんのエッセイと、そのエッセイをネタにした短編小説セット6篇。 岡山に住んでいるのでエッセイ部分は岡山弁がいい。なるほどあさのさんはこういう出来事や気づきから小説を描くのかと、作家の営みがわかった気分になった。「森くん」と「どっちだ」がやや不気味な話になっていて新鮮で面白かった。2014/01/31