感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
18
四方を海に囲まれた鉄壁の防御力で鎖国という非戦政策を継続できていたわが国は、蒸気軍艦の来航により見直しを迫られた。一方、近代との格差は絶望的。造船や航海の技術革新を禁止し、鉄砲の製造技術さえも棄却されていたからだ。三方が海に面し、薩英戦争で近代の威力を見せつけられた薩摩藩の危機意識は高く、旧敵国に留学生を密かに派遣。わが国は、藩はあっても国はない時代。一方、西欧では普墺戦争が勃発。国家とはどういうものか、国を救うことがどういうことなのかを学んだ。この事が藩人としての障碍を取り除き、日本人への成長を促した。2024/08/29
-
- 電子書籍
- 日本人が知らない安全保障学 中公新書ラ…