感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takahiroyama3
2
名著。都市計画に携わるもの必読かも。特に「緑」ではなく「自然」という語を使う意図として、巻末において「装置主義」からの脱却と述べています。緑を酸素供給やガス吸着など機能別ではなく統合的に扱おうとする意志が、各所から伺えました。1章で用いた生物棲息地の退行線も、2章で用いた自然を求める行動圏も、3章の歴史に学ぶ都市と自然も、いずれも「自然」を単なる一装置と捉えない意志を感じました。最後には都市計画を展望し、全体からではなく、最小生活圏の集合としてデザインする考え方、まさに現代の潮流と重なるものを感じました。2019/03/10
鼻
1
個人的に、中公新書で一冊だけ選ぶならこの本。昨今の新書は専門性の高いものが多い反面、広がりは狭い。この本は作者の教養の深さと視野の広さを伺わせる一冊。最後に出てくる「生命体としての都市」というアイデアは、さほど珍しいものではないが、ビジョンの切れ味は現代にも通用する。2012/11/01




