中公新書<br> 動物と西欧思想

中公新書
動物と西欧思想

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  • サイズ 新書判/ページ数 176p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121003478
  • NDC分類 130

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

7
「ヨーロッパにおけるキリスト教の聖者にせよ、日本における仏教の上人にせよ、生き物を殺すことに…罪悪感を抱いて宗教生活に入るのであるが…日本では親鸞が、悪人つまり「屠沽」(猟師と商人)の徒もまた救われることを教えた」「キリスト教は、改宗した民衆がもっている異教の神の思い出を忘却の淵に投げこんで消し去るだけではあきたらず、彼らの思い出を地獄へたたきこもうとした」「祓魔師は一人の女性から一億を下らぬ数の悪魔を祓ったといわれている。日本の場合八百万の神といわれるが、キリスト教では…悪魔の数は実に一億を越えている」2015/12/11

MIRACLE

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再読2015/09/13

MIRACLE

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動物(=獣)にかんする西欧語と文章をもとに、西欧の思想のあり方の解明を、試みた本。筆者が議論の対象を、獣に限定している。そして、鹿、羊、牛馬の順にとりあげている。最後に、畜力の代行手段としての、機械についても、とりあげている。動物にたいする西欧の言語表現には、人間社会のあり方を表す表現への、転用が見られる(ただし、両者のあいだに、相同関係しか、指摘できない点に、限界がある)。筆者の議論の立て方は、西欧思想を理解する補助線としては、有効だ。語源にくわしいので、語学の副読本としても、おすすめである。2014/03/29

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