中公新書<br> 日本の科学思想 - その自立への模索

中公新書
日本の科学思想 - その自立への模索

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121003300
  • NDC分類 402.1
  • Cコード C1210

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kazutox

5
1973年の本。タイトルは「日本の科学思想」ですが、内容は「日本の科学思想になかったもの」あるいは「日本には科学思想がなかった」です。何がなかったかというと、西洋にあったような、機械的な自然観や普遍的な法則を追求する指向です。江戸時代・明治時代の学者や思想家が残したものをあれこれと挙げるのですが、大正・昭和にならないとそうした思想が現れない。以前に読んだ岩波新書『日本の天文学』と同じ読後感で、「さんざん引っ張っておいて、結局日本には科学なかったんじゃん」という感想です。2023/09/09

にゃん吉

3
学術技芸、窮理、理学といった、西洋科学ないしそれに類する可能性のある概念に対し本邦であてられた言葉の用法、変遷を分析し、なぜ本邦で科学が生まれなかったのか、本邦で、西洋科学がいかに受容され、科学的精神が確立されていったかを辿る構成です。著者が本書を「ことばの科学史」と評している箇所がありますが、言い得て妙です。文献のわずかな一文、一語に目を向け、丹念な論証がなされた労作かと。科学の受容が、和魂洋才とか、模倣とか、そんな一言で片付けられる生易しいものではないことが、よく分かりました。        2019/10/28

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