感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりんとー
5
(中古)ロシア革命の発端となったの血の日曜日についての本。ガポンという神父を中心に描かれている。ガポンについては、力不足というか、歴史のいたずらで先導者になってしまった感がある。ていうかロシア革命自体が歴史のいたずらっぽいところがあるとは思うが。この事件によってツァーリの権威は失墜、ロマノフ王朝の崩壊につながる。2020/04/27
ジュンジュン
5
ロシア革命の出発点とされる血の日曜日事件。戦争の皺寄せを受けた民衆が行動を起こすというよく似た構図と、王権(ツァーリ)への信頼が失墜した点から、この形容詞は相応しい。抗議デモを主導したガポンは、ソ連史家からスパイ・裏切り者として評価が低いようだ。「宗教はアヘンだ」と豪語した社会主義者にとって、"司祭"ガポンがイニシアティブを握っていては都合が悪いか。本書で描かれるガポンは労働者の味方、まさに革命の殉教者のよう。2019/05/07
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