感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Mentyu
2
友人が3回読み直すほど面白かったと薦めてくれたので、とりあえず図書館で借りて読んでみた。いわゆる王朝史であって、権謀術数渦巻く奈良朝の宮廷を活写している。時代小説のような内容であるから、よくも難解な史料からここまで人間像に迫れるものだと思わず感心してしまう。途中で「人間存在の主体性」に歴史学は迫るべきだという持論を述べている部分があるが、本書はまさにその考えの下に書かれているし、この著作自体が史料解釈や制度・体制研究に終始してしまいがちな歴史学に対する意思表示のようにも思えた。2016/12/04
iota1204
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天平の孤愁の女帝称徳と道鏡が如何にからみあい、女帝が彼を帝位につけようとしたかについては言わずもがなだが、臣下の謀反や誣告に対する刑罰や国衙の腐敗や、農民らの逃亡や、豪族に付き下がわざろう得ない、重税や役税などの過酷さなどの陰惨で暗欝な同時代の様相を見るに付け、多々考えることありである。2017/01/05




