中公新書<br> ピューリタン - 近代化の精神構造

中公新書
ピューリタン - 近代化の精神構造

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121001603
  • NDC分類 198.52
  • Cコード C1216

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YUTAKA T

4
キリスト教徒の中でも特に純粋なピューリタンがどのように成立して、どのように近代をつくったのかを示した名著。中世のキリスト教社会が連帯としての社会、または共同体としての社会であったが、それが崩壊して近代になったときに、個性がつぶされる心配はなくなったが、個人として立たなければ生きていけない近代になったのであり、自由ではあるが支えが消えた社会だという。また我らの父としての国王が消えて、我らの国王としての再臨のキリストが来るまでの時間、四年間だけ我らの国王として立ってくれというのが大統領という政治体制だという。1994/05/08

すがし

2
断っておくが決して内容のない本ではない。むしろ本格的。ただ「イギリス史」、そして新興ブルジョワ階級の勃興との関連で読もうとしたのは大失敗。既にイギリスの神学史に相応の予備知識があることが前提でバンバン固有名詞が出てくるし、神学論争の展開をひたすら追いかけていくので産業構造の変化とか一切言及されません。知識が不足しているので内容へのコメントは差し控えるけど、「王政はユダヤの歴史ではむしろ異質で、ピューリタン革命は、宗教が王政を離れそうした古代のユダヤの理想に回帰していくための革命だった」…ってそうなのか?2012/10/25

しんすけ

1
マックス・ヴェーバが資本主義精神の確立にピューリタンが重要な役割を果たしていることを、文献の統計的把握によって明らかにした。ところがピューリタンなるもの、日本人とってはメイフラワーやクロムエルといったくらいの馴染みしかない。本書では、商業階級がピューリタンになる条件を兼ね備えていたことが明かされる。50年近く前に初版が発刊されたものだが、ピューリタンだけでなく日本の政治制度に関しての言及もあり興味深い構成になっている。2016/04/29

ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き

1
最近ピューリタン革命を扱った本は読んだけど、ピューリタンそのものの歴史を扱った本を読んだのはこれが初めてだ。前から本書のことは知っていたのだけど、以前読んだ大木英夫氏の文章が難解だったので少し敬遠していた。今回読んでみて、さすがに新書なので文章も分かりやすく、勉強になった。知らないことも多かったし、思い切って読んでよかった。2012/06/25

悸村成一

0
読了49冊め。11版1981年。ISBN無し。2021/07/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/263086
  • ご注意事項

最近チェックした商品