出版社内容情報
「お腹が空いてると悲しみが膨らむからね。
まずは、食べて――」
仕事が得意で料理が苦手な菊池。専業主夫を目指すが婚活全敗中の加賀野。そして、夢を諦めるきっかけとなる言葉を放った恩師と再会した天野――。
カナガシラやドンコのフライ。厚揚げのカックイあんかけ。黒平豆と栗のちまき弁当。
ご当地食材を使用した、日替わり一本勝負の《大盛弁当屋》では、
大盛成実&黒柴・こげ店長が、疲れた皆様の来店を、今日もお待ちしています!
【目次】
内容説明
仕事が得意で料理が苦手な菊池。専業主夫を目指すが婚活全敗中の加賀野。そして、夢を諦めるきっかけとなった恩師と再会した天野―。カナガシラやドンコのフライ。厚揚げのカックイあんかけ。黒平豆と栗のちまき弁当。ご当地食材を使った、日替わり一本勝負の《大盛弁当屋》では、大盛成実&黒柴犬のこげ店長が、疲れた皆様の来店を、今日もお待ちしています!
著者等紹介
〓森美由紀[タカモリミユキ]
1980年生まれ。青森県出身。2014年『ジャパン・ディグニティ』で産業編集センター出版部主催の第一回暮らしの小説大賞を受賞。同作は「バカ塗りの娘」として、2023年に映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
136
盛岡、黒柴犬店長・こげ、一人で切り盛りする日替り弁当屋、もうこれだけで温かい物語を想像していた。連作4話どれも沁みるし、お腹が鳴る。いいじゃない、結婚だけが幸せって事は無い。周りは黙っとけ(私の心の声が漏れる)そして、やってきたことがその先の人生を決めるらしい。うんうん、誰も嫌な人は出て来ない。だから安心して読める。ここのどこかは思い当たることもあるはずだ。仕事、友人、進路、親子・・あぁ、続きが読みたい。ほっこりするカバーイラストは店長犬・こげだ。好いよね。2026/02/15
ゆみねこ
70
盛岡の大盛弁当店は日替わり弁当一本勝負。店を切り盛りする大盛成美と黒柴のこげ店長。お客として訪れる、仕事は出来るが料理が壊滅的に苦手な菊池、専業主夫を目指す婚活中の加賀野、ピアニストの夢を諦めた保育士の天野。成美のお弁当はみんなを元気にして、成美自身も疎遠だった両親とみんなのおかげで和解する。こげ、可愛い!大盛弁当店、近所に欲しいなあ…。出てくる料理が全部美味しそう。2026/03/20
itica
67
弁当屋を営む成美を中心に、そこを訪れる客の内面を綴る4話。看板犬「こげ」が人々を癒し、仲を取り持ち、憩いの場を提供している。雰囲気も良く、しみじみとあたたかい。お弁当もおいしそうで、近くにあったら常連になりそう。 2026/02/17
Karl Heintz Schneider
47
「お弁当は日替わり一本勝負です。」その店は通勤途中の中津川沿いにある。そばに大きな柳が植わっていて黒柴がいる「大盛弁当」。店を切り盛りするのは45歳の大盛成実。弁当屋になるためにつけられた苗字だ。女性には立ち寄りがたい店名だが20代の会社員・40代の主婦・50代の保育士など女性も多く訪れる。読み始めてすぐに髙森ワールドに帰ってきたと思った。女性どうしの会話調の文章が心地よい。青森出身の著者だけに時おり東北弁が混じるがそれも本当にたまになのでそれほど鼻につかない。髙森さんはこれで6冊目。前作同様面白かった。2026/03/04
よこたん
30
“お弁当は、一度熱せられたものが冷めてからがまたおいしい。味が馴染み合い落ち着き、穏やかになる。深みが出る。冷めていく段階で、こちらがすることは何もない。すべて時間に任せる。” お弁当と同様に、人の心も時を重ねることで、まろやかになれればいいなと思う。サービス精神いっぱいのお弁当を作る人も、常連のお客も、何かしらこのままでいいのかと自問自答の日々を送っている。物語には山菜っぽい苦味もあるけれど、料理の数々の描写がいつもながらたまらない作家さんだ。規格外の魚を仕入れての「いろいろ魚のフライ」食べてみたいな。2026/03/22




