富岡多惠子の革命

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富岡多惠子の革命

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  • サイズ A5判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120059698
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2023年4月8日に87歳で死去した作家、富岡多恵子の評伝。
池田満寿夫との7年間の事実婚の後、55年をともに暮らした夫、現代美術家・菅木志雄氏へのインタビューを中心に、親交の深かった関係者へ取材。
上野千鶴子が「戦後文学史の中で唯一無二の存在」とする作家の生涯を描く。

【富岡多惠子】
1935年大阪市生まれ。詩人の小野十三郎の影響を受けて詩を書き始め、58年詩集『返礼』でH氏賞を受賞。その後、小説を手掛け、73年『冥途の家族』で女流文学賞、97年『ひべるにあ島紀行』で野間文芸賞。鋭い批評眼と文学性を持った評論も評価が高く、94年「中勘助の恋」で読売文学賞、2001年「釋迢空ノート」で毎日出版文化賞、05年「西鶴の感情」で伊藤整文学賞、大佛次郎賞。92年刊行の上野千鶴子、小倉千加子との共著『男流文学論』はフェミニズム批評の先駆けとして大きな話題となった。

【菅木志雄】
1944年岩手県生まれ。68年に初の個展を開催、以来、数多くの展覧会で発表を続ける。「もの派」を代表するアーティスト。2012年ロサンゼルスの「太陽へのレクイエム:もの派の美術」へ参加、再評価の機運が高まった。同年ニューヨーク近代美術館で開催された「Tokyo 1955-1970: A New Avant-Garde」に参加。16年にはイタリア・ミラノで大規模個展「Situations」が開催され、17年ヴェネチア・ビエンナーレ「VIVA ARTE VIVA」にも参加。08年、栃木県那須塩原市に菅の作品を常時展示するスペース「菅木志雄 倉庫美術館」が開館した。16年、毎日芸術賞受賞。

【池田満寿夫】
1934年旧満州国生まれ。画家・版画家・挿絵画家・彫刻家・陶芸家・作家・映画監督など、芸術家として多彩に活躍。50年代後半から版画家として東京やパリなど各地のビエンナーレで入賞。65年ニューヨーク近代美術館で個展を開催、翌年ヴェネチア・ビエンナーレで国際大賞受賞。77年『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞。97年3月8日死去。


【目次】

内容説明

全世界を向うにまわし、ひとり荒野を歩き続けた、富岡多惠子の革命とはなんだったのか。詩を書き、小説を書き、評論を書き―七十七歳で筆を擱く。

目次

富岡多惠子、逝く
白い教会の結婚式
時代のカップル
運命の別れ
松原のアトリエ
女たちの苦闘
タエコとかずこ
変形された家族
詩が生まれた日
二匹の流れ者
三十五歳の空即是空
革命的選択の結婚生活
詩から小説への「溝跨ぎ」
実験的歌謡曲
零落志向
ひとり荒野を歩く
もう書かない
邂逅と永別
エーゲ海に捧ぐ
『男流文学論』誕生
『男流文学論』余波
迷走
因果な「大阪」
詩人と小説
芸術より芸
金色の瓜
はぐれものの思想家
したい仕事だけ

著者等紹介

島〓今日子[シマザキキョウコ]
1954年、京都市生まれ。ノンフィクションライター。ジェンダーをテーマに幅広い分野で執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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半月光

0
書中登場の富岡マニアの方と同学年ながら私が富岡さんに惹かれたのは大学時代、現代詩文庫にであってから。早期の彼女がスター状態だったことは知らなかった。カッコよくハツラツな富岡多恵子が描かれている。が、終わりがたには、気難しくやや周囲を困らせる実像をシビアにでも柔らかく描く。富岡の詩の言葉は天性だったが、小説は晩年に向かって実験的なものになっていた。それをわかろうとする幅広さがここの国の文学世界にはないため文学者としてはしんどかった。でも、マスオはクズだったが、あと、いい旦那さんと過ごせて人として幸せだった。2025/12/05

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