出版社内容情報
僕たちは黄金をもっている。はずだった――
ここは、夢を追う若者たちの共同住宅〈アパルトマン黒猫〉。
イラストレーター、アイドル、書道家、脚本家……
自分の黄金(たったひとつの才能)を信じるアーティストたち。
生成AIの進化に芸術が脅かされる時代、彼らが手にした黄金は、いつまで黄金であり続けるだろうか――。
夢を失ったピアニスト・梨音は、アパルトマンの管理人になる。
芸術と真剣に向き合う住人たちとの交流が、彼女の心を少しずつ変えていく。
『後宮の百花輪』、『パンダより恋が苦手な私たち』など
好評シリーズの著者による、芸術家たちの青春ストーリー。
【目次】
内容説明
夢を失ったピアニスト・梨音は〈アパルトマン黒猫〉の管理人になる。芸術と真剣に向き合う住人たちとの交流が、彼女の心を変えていく―。生成AIの進化に芸術が脅かされる時代。それでも、自らの黄金(たったひとつの才能)を信じるアーティストたちの青春ストーリー!
著者等紹介
瀬那和章[セナカズアキ]
兵庫県生まれ。2007年、第14回電撃小説大賞銀賞を受賞し『under 異界ノスタルジア』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
ルームメイトの従姉の帰郷で住む場所を失った元ピアニストの梨音。彼女が夢を追う若者たちの共同住宅・アパルトマン黒猫の管理人になる物語。イラストレーターやVtuberと並行して活動するアイドル、書道家や脚本家、AIエンジニアといった芸術と真剣に向き合う個性的な住人たちとの出会い。嫌でも自覚させられる生成AIの進化に芸術が脅かさてる時代という深遠なテーマでしたけど、自分の才能を信じられない梨音が毎日何時間もピアノを弾いているのはなぜなのか、様々な出会いの中で自分がどうしたいのかを見出していく姿が印象的でしたね。2025/11/17
アマザケ
14
今や近い将来、誰も生成AIが今ある仕事の多くを代替することに異論を唱えなくなった。 この小説は生成AIと芸術家の激しいせめぎ合いが起こる。アパルトマンの住人は全てが芸術家。お互いが励まし合い、生成AIに対抗しながら、皆で協力して壁を越えていく。 表題の「黄金(唯一無二のもの)と水飴(ひとときの喜びのために消費されるもの)」も意味を考えるとAIと人の同様に対岸にあるもの。 読み手からすると「これからの人生を人間らしく、生きがいをもってどう生きるか」を問われている気がしてくる。読みやすかったので、一日読了。2025/12/10
テリトリーM
6
同居人の従姉妹が地元に帰るため新居を探すことになった梨音。紹介されたのは、芸術家交流のためのアパルトマン『アパルトマン黒猫』。入居条件はオーナー、マリに気に入られること。梨音は自分のピアノ、他人の演奏をそっくりそのまま真似する演奏を披露し、入居ではなく管理人として住むことに。そこにはアイドル、脚本家、イラストレーター、書道家、エンジニアが自分の才能を磨きながら暮らしている。彼らと交流しながら自分のピアノと向き合う梨音のお話。進化する生成AI、表現を生業にする人たちの葛藤が主軸なのかな。
leo18
5
夢を追う芸術家たちが住む共同住宅「アパルトマン黒猫」。ピアニストの夢を失った梨音は住人との交流の中で心に変化が生まれる。大きなテーマとして生成AIと芸術があるけど、その点についてはいまいち描写不足に感じたかな。梨音の成長物語としてはいい落とし所ではあった。2025/12/22
ゆり
4
図書館本。いまの自分にぴったりだと感動しました。作中に出てくる職業に就いてるのですが、まさに生成AIは強敵。なにが辛いって、リスペクトもなく技術だけ学習されて、それで儲けようとしている人が多いこと。私は生成AIの論争に心が疲れ仕事ができなくなりました。黄金を目指してたはずなのに、いつのまにか水飴でいることが気楽になってる自分に気付かされました。素晴らしい作品ですが、生成AIについて間違ってる知識があり、それをやると業界で使ってもらえなくなることをしている人物がいたので、もう少し調べて欲しいなと思いました。2026/01/22
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