出版社内容情報
いまだに旧帝国海軍の旧弊を引きずり、現実離れした島嶼防衛に力を入れる海上自衛隊。いびつな人事を温存する陸上自衛隊。スクランブル偏重の航空自衛隊……。命令一下で動くよう訓練された戦闘組織であるがゆえに、自己批判の力が弱く、陸海空相互に評価することも差し控える自衛官。戦後80年間の平和に浴し、自衛隊は有事に闘えない組織になってはいないか。「これは、誰かが言わなければならないことだ」。元・海上自衛隊自衛艦隊司令官(海将)が危機感と使命感で立ち上がった。自浄作用なき古巣(自衛隊)の劣化を指弾する前代未聞の警告の書。
【目次】
内容説明
いまだに旧帝国海軍の旧弊を引きずり、現実離れした島嶼防衛に力を入れる海上自衛隊。いびつな人事を温存する陸上自衛隊。スクランブル偏重の航空自衛隊…。命令一下で動くよう訓練された戦闘組織であるがゆえに、自己批判の力が弱く、陸海空相互に評価することも差し控える自衛官。戦後80年間の平和に浴し、自衛隊は有事に闘えない組織になってはいないか。「これは、誰かが言わなければならないことだ」。元・海上自衛隊自衛艦隊司令官(海将)が危機感と使命感で立ち上がった。自浄作用なき古巣(自衛隊)の劣化を指弾する前代未聞の警告の書。
目次
第1章 海1 不祥事を招いた海上自衛隊の組織文化(ズルと杜撰な情報管理;「上陸」「別法」「レッコー」 ほか)
第2章 海2 旧海軍の悪弊を引き継いだ海上自衛隊(自衛官の死;非情の「状況中止」 ほか)
第3章 陸 「陸上防衛戦力無用論」という幻影と戦う陸上自衛隊(本来想定した定員の6分の1が欠けた組織;師団を揃える組織文化 ほか)
第4章 空 スクランブルに特化した航空自衛隊の罠(米空母との情報交換に「NO」;警察行為としてのスクランブル ほか)
第5章 統合組織 陸海空、バラバラな統合の真実(首相官邸に近すぎる統合作戦司令部;米軍の作戦センターで目にした光景 ほか)
著者等紹介
香田洋二[コウダヨウジ]
元・海上自衛隊自衛艦隊司令官(海将)。1949年徳島県生まれ。72年防衛大学校卒業、海上自衛隊入隊。92年米海軍大学指揮課程修了。統合幕僚会議事務局長、佐世保地方総監、自衛艦隊司令官などを歴任し、2008年退官。09年~11年ハーバード大学アジアセンター上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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