出版社内容情報
関心・意欲・態度をどう評価するのか――。
入試や生徒に大きな影響を与える内申書の実像を、全国調査結果のデータから検証する。
内容説明
良い子競争を生む「抑圧」か、選抜試験の「救済」の制度か―。全国調査のデータから、現代の内申書問題と高校入試の課題に迫る。
目次
序章 高校入試と内申書の諸問題
第一部 高校入試と内申書(内申書の社会学;各都道府県の高校入試における内申書利用の現状;社会調査からみる内申書の利用の実態とその変化)
第二部 内申書の調査データ分析(調査の概要;中学校生活は内申書に支配されているのか;内申書に対する中学生の反応類型―階層と学力に注目して;中学生は内申書をいつから意識しているのか;内申書を否定するのは誰か―否定意識の背景としての内申点・親学歴・性別;内申点とジェンダー;地域ごとの入試制度と高校入試経験―併願優遇制度に着目して)
終章 高校入試における内申書の特質と現代
著者等紹介
中村高康[ナカムラタカヤス]
東京大学大学院教育学研究科教授。専門は教育社会学。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。東京大学助手、群馬大学講師、大阪大学准教授を経て現職。第2回社会調査協会賞(優秀研究活動賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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