出版社内容情報
その時代に住む人間は一様に、
自分の生きている時代を「悪時代」と呼ぶ権利をもっている――
昭和20年8月の敗戦後から昭和30年までに発表された
三島由紀夫20代の社会評論、自伝的エッセイを中心に、
「果たし得ていない約束」など戦後観を示すエッセイ、
短篇小説「鍵のかかる部屋」を収録。
兇暴で抒情的な「悪時代」を映す二十代作品集。
解説=梶尾文武 《生誕100年記念出版》
■目次
【八月十五日に寄す】
天の接近[昭和25年]/終末感からの出発[昭和30年]/八月十五日前後[昭和30年]/八月二十一日のアリバイ[昭和36年]/私の戦争と戦後体験[昭和40年]/果たし得ていない約束[昭和45年]
【「悪時代」としての戦後】
重症者の兇器/精神の不純/美しき時代/反時代的な芸術家/死の分量/道徳と孤独/モラルの感覚
【二十代の自画像】
招かれざる客/反抗と冒険/堂々めぐりの放浪/学生の分際で小説を書いたの記/空白の役割/「仮面の告白」ノート/「禁色」は廿代の総決算/「鏡子の家」について
【鍵のかかる部屋】(短篇小説)
解説 青春の空白について 梶尾文武
内容説明
兇暴で抒情的な「悪時代」を映す二十代作品集。昭和二十年八月、そのとき二十歳だった―。三島由紀夫生誕100年。
目次
八月十五日に寄す(昭和25年 天の接近;昭和30年 終末感からの出発;昭和30年 八月十五日前後 ほか)
「悪時代」としての戦後(重症者の兇器;精神の不純;美しき時代 ほか)
二十代の自画像(招かれざる客;反抗と冒険;堂々めぐりの放浪 ほか)
鍵のかかる部屋
著者等紹介
三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。在学中に『花ざかりの森』を刊行。47年大蔵省に入り翌年退官。49年刊行の『仮面の告白』で名声を確立。主な著書に『金閣寺』(読売文学賞)、『潮騒』(新潮社文学賞)、『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)など。70年『豊饒の海』を脱稿後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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