赤羽せんべろまねき猫

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赤羽せんべろまねき猫

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120058448
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

父が脳出血で倒れた。

折り合いの悪い父・時次郎と、この10年連絡すら取り合っていなかった42歳の篠崎明日美。実家からは勘当されとっくの昔に母に逃げられている時次郎にとって、一人娘である明日美は唯一の身内である。変わり者の父は16年前から「まねき猫」という立ち飲み屋を営んでいるが、医師には「回復後も麻痺が残る」と言われ、店に立ち続けるのは難しそうだ。「まねき猫」を閉めるしかないと考えていた明日美だったが、時次郎の友人で店の回転資金として300万円貸しているという「宮さん」によると、返済に関しては「『まねき猫』が続くかぎり無期限」ということらしく、簡単に閉店するわけにはいかず……。

『妻の終活』の著者が贈る最新の人間ドラマは「父の終活」!? 果たして、明日美の選択は――。

内容説明

父が脳出血で倒れた―。折り合いの悪い父・時次郎と、10年間没交渉だった42歳の篠崎明日美。時次郎にとって明日美は、今や唯一の身内である。「まねき猫」という立ち飲み屋を営む父だが、医師には「麻痺が残る」と言われ、働き続けるのは難しそうだ。閉店するしかないと考えていた明日美だったが、運転資金として300万円貸してくれている店の常連がつけた返済条件はなぜか「『まねき猫』が続くかぎり無期限」というもので、簡単に閉めるわけにはいかず…。果たして、明日美の選択は!?

著者等紹介

坂井希久子[サカイキクコ]
1977年和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。2008年「虫のいどころ」で第88回オール讀物新人賞を受賞。2015年『ヒーローインタビュー』が「本の雑誌増刊おすすめ文庫王国2016」のエンターテインメント部門第1位に選ばれる。2017年『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』で第6回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

158
最近、赤羽でも仕事をしており、タイトルと表紙イラストに魅かれて読みました。坂井 希久子、2作目です。もっと赤羽色が強いかと思いきや、割と普通の人情噺、家族小説でした。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2024/10/005844.html2024/11/22

いつでも母さん

135
あぁ、良い読後感に浸っている。私には私の事情があり「他人のあなたに何が分かるの」と喉まででかかる。同じことを言われてもいるのにね。 本作は10年間没交渉だった父·時次郎と娘·明日美の話なのだ。何度も「言葉が足りない!」と感情の縺れに私の気持ちも乱高下する。父の店「まねき猫」を舞台にそこに集う人の情が鬱陶しくも暖かい。いつしか明日美自身の辛い過去をも引っくるめて再生していく過程がなんとも胸を熱くする。いつか続きも読みたくなるのは私だけじゃないと思う。2024/11/04

おしゃべりメガネ

100
タイトルどおり、'せんべろ'の立ち飲み屋が舞台の人情物語です。10年もの間、没交渉だった父が突如脳出血で倒れ、残念ながら麻痺が残ると知らされた「明日美」。42歳でコールセンターで勤務している彼女には過去にちょっとした事情があり、今は一人で暮らしています。いきなりの出来事で店の今後や父の介護など悩みはつきませんが、幸いにせんべろ飲み屋『まねき猫』のスタッフや常連客が何かとヘルプしてくれます。全体的には人情優先のお話ですが、なかなかシリアスな話もあり、坂井さんならではな構成かなと。人の繋がりって大切ですよね。2024/11/27

itica

72
親からの愛情を諦めた子供時代、家庭を持ってからの不幸な事故が明日美を人との繋がりから遠ざけた。ただ生きている。淡々と暮らしている。そんな日々が、ずっと会っていなかった父親が倒れて、父親の居酒屋「まねき猫」が明日美の人生を変えて行く。人によって傷つけられる。反面、人によって救われる。私たちの社会はそう言う場所だ。「赤羽せんべろ」をググって余韻に浸る。 2024/11/20

のぶ

70
坂井さんは「居酒屋ぜんや」のシリーズをよく読んでいるが、舞台を現代に移した本作も面白かった。主人公の明日美は、父と没交渉のまま10年が過ぎていた。ある日、父が脳出血では倒れたと連絡がくるまでは。父が営んでいた立ち飲み屋を閉店しようとしたが、運転資金を貸してくれている店の常連がつけた返済期限は、「店が続くかぎり無期限」というもので閉めるに閉められない。ただの赤羽せんべろ小説ではなく、介護や貧困についてもいろいろ考えさせられる。常連客やスタッフとの触れ合いも暖かく、心穏やかにさせてくれる作品だった。2024/12/01

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